2024年 08月 17日 (土)
枯れ木に芽を出させる
神様は二羽の大鷲のたとえを通して、南ユダがなぜ滅びるのかを示してくださいます。長い羽、色とりどりの豊かな羽毛の大鷲が、レバノンに飛んで来て、杉のこずえを取り、その若枝の先を摘み取り、それを商業の地へ運び、商人の町に置きました。そして、その土地の種を取って来て、肥えた土地に植えました。ここで商人の町とはバビロンを指します。最初に登場する大鷲はバビロンのネブカデネザル王を指します。彼はエルサレムに攻め入り、ユダの王エホヤキンを捕らえて行きました。そして、ネブカデネザルはその土地の種、つまりゼデキヤをイスラエルの王としました。神様はバビロンによってイスラエルの罪を裁かれました。ゼデキヤはバビロンによる神様の裁きを受け入れなければなりませんでした。ところで、ゼデキヤは霊的に解決しなければならない問題を人間的な方法で解決しようとしました。彼はエジプトの王と手を組んでバビロンの王に反逆したのです。
二番手に登場する大鷲は、まさにこのエジプトを象徴します(7)。ぶどうの木が潤いを得るために、根を、その鷲のほうに向けて伸ばす姿は、エジプトに頼って助けを求めるゼデキヤとイスラエルの姿を指します。しかし、彼らの人間的な試みは成功しません。ゼデキヤは捕虜としてバビロンに捕え移されて死にます(16)。彼が頼っていたエジプトはバビロンに敗れてしまいます(17)。神様との契約を破ってエジプトに頼ったイスラエルは剣に倒れます。神様のさばきをへりくだって受け入れるなら、神様の哀れみを受けます。神様はダビデの家から、別の芽を出させます。その芽は真実で恵みに満ちたしもべとして、立派な木に育つでしょう。この約束はメシアを待ち望むものであります。神様は契約を守る忠実な主です。主の中では枯れた木が豊かな命を茂らせるようになります。
祈り:主よ、あなたの揺るぎない約束を信じて生きたいです。枯れた木のような私の信仰生活に新しい芽を与えてください。
一言:主が語り、主が行う
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