聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2025]

2025年 02月 07日 (金)

ダニエル書 1:1-21(8)
ダニエルは心に定め

バビロンの王は、ダニエルと三人の友人を王に仕えさせるため、彼らに王の食べるごちそうと王の飲むぶどう酒を割り当て、三年間彼らを養育することにしました。また、バビロンに同化するようにと、改名させました。ダニエル(神様は裁かれる)にはベルテシャツァル(ベルよ。そのいのちを保ちたまえ)、ハナンヤ(神様は慈しみ深い)にはシャデラク(太陽の霊感)、ミシャエル(神様のような方はいない)にはメシャク(月の神アクのような神はいるのか)、アザルヤ(神様が助けてくださる)にはアベデ・ネゴ(ネゴのしもべ)と名が付けられました。改名された名前で呼ばれ続けると、神の民としてのアイデンティティを失ってしまいます。危機を察知したダニエルは、王のごちそうやぶどう酒で身を汚すまいと心に定め、身を汚さないようにさせてくれ、と宦官の長に願いました(8)。主である神様への信仰を守るためでした。ダニエルは主に仕えることを、この世のどんな栄誉よりも価値あるものだと思いました。この世での出世と神の民としてのアイデンティティ、どちらを選ぶべきか、それは神を信じる者には大きな誘惑となります。ダニエルは神の民としてのアイデンティティを選びました。一日を生きるにしても、神様の民として生きることを心に決め、主にだけ仕える生き方にこそ、意味があります。

神様は心に決めたダニエルに三つの御恵みを与えられました。一つ目は、ダニエルが宦官の長の前に恵みとあわれみを受けられるようにされたことです。二つ目は、水と野菜だけで、王のごちそうを食べているどの少年よりも顔色が良く、からだつきも良かったことでした。三つ目は、この四人の少年に、知識と、あらゆる文学を理解する力と知恵が与えられ、特にダニエルは、すべての幻と夢を解くことができたことです。神の民として生きようとする人は、損を覚悟しなければなりません。しかし、神様はその決心を助け、星のように輝く人にしてくださいます。



祈り:主よ、弱い私が日々神の民として生きられるように助けてください。

一言:主である神様だけに仕えよう


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