2025年 02月 22日 (土)
愛されている人よ
ペルシアの王キュロスの第三年、ダニエルは幻の中で大きな戦についてのことばを受けました。その頃のダニエルは神の前にへりくだり、三週間の喪に服していました(2,12)。その年の第一の月の二十四日に、ダニエルはディグリス川の岸にて、幻の中で一人の人を見ました。その人は亜麻布の衣を着、腰には純金の帯を締めていました。そのからだは緑柱石のようであり、顔は稲妻のようであり、目は燃えるたいまつのようであり、腕と足は、みがき上げた青銅のようでした。そのことばの声は群衆の声のようでした。これは神の御子イエスキリストの御姿でした(黙1:13-16)。幻を見たダニエルは、力が抜け、顔の輝きも失せ、意識を失ってうつぶせに倒れました。一緒にいた人々はその幻を見なかったのですが、雰囲気に圧倒され、震え上がって逃げてしまいました。キリストの栄光と権威がどれほどの大きさであったのかを物語っています。その時、主の手がダニエルに触れて、膝と手のひらをついていた彼を揺さぶりました。ダニエルの名前を呼び主は彼を安心させました。ご自身が来られたのはダニエルの祈りに応じたからだと言われました。事実、主は、ダニエルが祈り始めた初めの日から祈りを聞いておられました。二十一日も祈りの応答が遅れたのは、サタンのしもべであるペルシアの国の君の妨害があったからです。しかし、ミカエルの助けによりダニエルの元に来て、終わりの日に起こることを説明されました。ダニエルは力が失せて、息も残っていない状態になりました。すると主が彼に触れ、力づけてくださいました。「特別に愛されている人よ。恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」(19a)ダニエルは奮い立ち、主のみことばを聞きました。主はもう一度彼に戦に関するメッセージを告げられました。神に特別に愛されている人は主の慰めや励ましによって、さらに強められるのです。
祈り:父なる神様、あなたは私の祈りを聞いてくださるお方です。私は、人生の問題に不安や絶望を抱く弱い者です。「特別に愛されている人よ、恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」と励ましてくださる主に信頼をおくことが出来るように祈ります。
一言:強くあれ
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