2025年 05月 30日 (金)
姦淫の民を愛する神様
ホセアは、紀元前8世紀に活動した北イスラエルの預言者です。ヤロブアムの治世に預言者として召され、北イスラエルが滅亡する時まで活動しました。ヤロブアムの時代、北イスラエルは政治的、経済的には盛んになりましたが、神様よりも快楽をもっと愛し、霊的には腐敗していました。
その時神様の御言葉がホセアに臨まれました。「行って、姦淫の女と姦淫の子らを引き取れ。この国は主に背を向け、淫行にふけっているからだ」(2)。神様はホセアの結婚生活を通して、イスラエルの霊的な状態を見せてくださいました。彼らは夫を捨てて淫行にふけっている遊女のように、神様の御言葉を捨て周辺国家の偶像に仕え、快楽に陥りました。神様はこのような彼らに、ホセアの子どもに名前をつけることによって、さばきを警告されます。長子には「イズレエル」(神様は取り除く)、二番目に生まれた娘には「ロ・ルハマ」(彼らを赦さない)、三番目に生まれた息子には「ロ・アミ」(あなたがたはわたしの民ではない)と名付けました。これは、イスラエル人をわたしの民にしないという神様の怒りを表しています。神様は姦淫の女となったイスラエルに対して怒られ、さばきのメッセージを伝えましたが、彼らに対する望みと愛を諦めた訳ではありません。10節では、救いのメッセージを伝えます。イスラエル人の数は、海の砂のようになり、量ることも数えることもできなくなります。彼らは、「あなたがたは私の民ではない」と言われた所で、「あなたがたは生ける神の子らだ」と言われるようになります。神様は罪を犯して姦淫の女のようになったイスラエルを再びご自分の民にしようとされます。さばきは神様の願われることではありません。哀れみと赦し、愛と望み、これこそがご自分の民に向けられた神様の御心です。
祈り:主よ、世の快楽に陥った罪人を赦してくださり、生ける神の子として回復させてくださったその大きな愛を、感謝します。
一言:あなたがたは生ける神の子らだ
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