聖書別日ごとの糧   >>   アモス書[2025]

2025年 04月 11日 (金)

アモス書6:1-14(1)
わざわいだ、最高の首長たち

イスラエルはなぜ滅亡したのでしょうか。アモスは指導者たちの罪を指摘します。1節の「シオンで安逸を貪る者」とは、南ユダの指導者のことです。「サマリアの山に信頼している者」とは、北イスラエルの指導者を指します。霊的な指導者は時代を見分け、神様の御旨を顧みる霊的な洞察力を持たなければなりません。霊的な洞察力がなければ、民たちを真理の道に導くことができず、神様の栄光を覆ってしまいます。ところが当時ユダとイスラエルの指導者たちは、霊的な洞察力を失っていました。彼らは象牙の寝台に横たわり、子羊と子牛を取って食べていました。十弦の琴の音に合わせて即興の歌を作り、ダビデをまねて新しい楽器を考え出しましたが、それはダビデの心とは違っていました。彼らは自分が楽しむために鉢から酒を飲み、最上の香油を身に塗りました。贅を極めていましたが、困窮している民のことは眼中にありませんでした。神様はこのような彼らに周辺の国家を滅ぼすことで、さばきに対する警鐘を鳴らしました。しかし、彼らは安逸を貪り、快楽を愛しました。安逸は罪の温床です。神様は安逸を嫌われます。

当時の北イスラエルの王ヤロブアム2世は、世の中的にはすばらしい指導者でした。彼はレボ・ハマテからアラバの海まで領土を拡張しました(Ⅱ列14:25)。彼は、自分の力でこれだけ国を成長させることができたと慢心するようになりました。それが彼を傲慢にしました。彼は危機の日にも神様に頼ることより軍隊の力や経済的な富に頼ろうとしました。しかし神様はまさに彼が頼るもので打とうとされました。神様は謙遜な者は高めますが、傲慢な者は必ず低くされます。



祈り:主よ、私が安逸と傲慢を悔い改めて熱心に働き、謙遜に主に栄光を帰すように助けてください。

一言:最も恐ろしい敵は安逸と傲慢


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