2024年 07月 03日 (水)
わたしの栄光を現わしてください
イエス様は、ご自分の死なれる時が来たことをご存じでした。この時イエス様は神様に祈られました。それは、父なる神様の栄光を現わすために、子の栄光を現わしてくださるようにという事でした。イエス様が自分の死を前にしてこのように祈られたのは、イエス様が十字架をどのように考えているかを教えてくれます。イエス様は十字架の苦しみを知っていましたが、十字架を背負うことがご自身の栄光を現わすことであり、父なる神様の栄光を現わす事であるとご存じでした。イエス様が十字架で死なれた理由は、世のすべての万民を治める王として、彼らに永遠の命を与えようとされたからでした。永遠の命とは、唯一のまことの神である神様と、神様が遣わされたイエス・キリストを知ることです(3)。ここでの「知る」という言葉は、知識として知ることではなく、父なる神さまとキリストであられるイエス様と人格的な交わりを持つことを指しています。そのようにする時、永遠の命があります。イエス様は、父なる神様がお与えになった御業を成し遂げて、父なる神様の栄光を地上で現わしました。そして十字架を背負うことによって、世界が存在する前に神様と一緒に持っていた栄光に入ろうとされました。イエス様は十字架を前にして、その栄光を見上げながら祈られました。
イエス様の祈りは、私たちがどのように栄光を受け、どのように神様の栄光を現わすことができるかを教えてくださいます。私たちが神様の栄光を現わす道は、神様が与えて下さった業を成し遂げることです。それが私たち自身を一番光ある者にさせる道でもあります。イエス様のように神様の栄光を現わそうとする心を持つ時、自分が担うべき十字架に対して見る目が違ってきます。十字架が単なる不幸せで苦しいものではなく、神様の栄光を現わすものであり、自分自身にとってもまことに光である道だと悟るようになります。
祈り:主よ、あなたが父なる神様の栄光を現し、十字架の御業を成し遂げられたように、私たちも神様の業を成し遂げられるように祈ります。
一言:神様の栄光を現す道
2024年 07月 04日 (木)
真理によって聖別してください
イエス様は、弟子たちは神様がご自分に下さったものだと言われました。イエス様は、彼らに神様の御名を明らかにされました。弟子たちはイエス様と共に過ごした3年間を通して、イエス様が神様から来られた方であることを悟るようになりました。それで彼らは、イエス様を神様の御子キリストとして信じて告白しました。イエス様は、彼らのために祈られました。まず、弟子たちが一つになるように、と。彼らが一つにならなければならないのは、イエス様を倒そうとし、また弟子たちをも倒そうとするサタンの存在があるからです。弟子たちを倒し滅ぼす一番良い方法は、弟子同士で争い合い、分裂するように仕向けることです。イエス様はそれをよく知っておられ、弟子たちが一つになるように祈られたのです。また、イエス様は弟子たちを悪い者から守ってくださるように祈られました。イエス様は今まで弟子たちと共にしながら彼らを神様の御名の中に保ち、守ってくださいました。しかし、イエス様はこれからこの世を去って父なる神様のみもとに行かれるので、残される弟子たちを悪い者たちから守ってくださるようにと祈られたのです。
イエス様は、父の御名によって彼らを守って下さいと祈りました。また、真理によって彼らを聖別してくださるようにと祈られました。イエス様の祈りは、弟子たちがどのようにしてこの世において信仰の中心を守り、そして聖なる生活が出来るかを教えてくださいます。神様の御名の力と真理の御言葉に頼る時のみ可能となるのが分かります。イエス様の御名は、弟子たちを倒そうとするすべての敵を退けることができる最も強い力なのです。また、真理の言葉は、あらゆる誘惑の中でも、弟子たちが聖なる人生を生きるように守るってくれます。弟子たちが真理の御言葉に頼る時、この世において聖なる人生を生きることが出来ます。
祈り:真理の御言葉によってのみ私たちがこの世に打ち勝ち、信仰生活を送ることができることを悟ります。真理の御言葉に頼り、聖なる人生をおくれるように導いてください。
一言:神様の真理の御言葉によって
2024年 07月 05日 (金)
私たちのためのイエス様の祈り
イエス様は、弟子たちのことばを聞いてご自分を信じる人々のために祈られました。つまり、今の私たちのための祈りです。三位一体の神様が一つであられるのと同じように、私たちも一つになることを願われました。利己的な欲望のために、共同体がくずれることがないように祈られました。イエス様はいつも父の中におられました。愛の交わりと御業で、父と一つになられました。私たちクリスチャンも、主の愛のうちに留まるとき、互いに一つになることができます。私たちが主のうちにとどまることに力を入れる時、私たちの利己心は消え、すべてを主にゆだねることが出来るようになります。そして完全に一つになれます。神様なしには、個性の強い人々が一つになることは、決してできません。ですから、私たちが主の中で一つになる時、世の人々はイエス様が神様の御子であることを知るようになります。私たちが一つになる時、世に福音を伝えることができます。
イエス様は、世界の基が据えられる前から与えられている栄光をすべてのクリスチャンが見るように、とも祈られました。この後イエス様は十字架で死んで、よみがえります。そして天に上られた後、御霊として再び来られます。イエス様とともにいた間、弟子たちは神様の御子であられるイエス様の栄光を見ました。今を生きる私たちは、御霊を通して、イエス様の栄光を見ることができます。イエス様は最後に、父なる神様がご自分を愛して下さった同じ愛が私たちのうちにあり、また、私たちのうちに主イエスさまがおられるようになると確信して祈りを終えます。イエス様の祈りの通りに、私たちのうちには、神の全き愛があります。
祈り:主よ、自我と傲慢で一つになれなかった私の罪を悔い改めます。キリストの中で一つになることに、力を注ぐように助けてください。私のうちにある神の愛、イエス様のご臨在に頼ります。
一言:神の愛によって一つになれる
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