聖書別日ごとの糧   >>   申命記[2022]

2022年 11月 17日 (木)

申命記16:1-17(15)
祭りを守らせた御旨

 神様は、イスラエルに三つの祭りを守ることを命じられます。一番目は、過越の祭りです。過越は、アビブの月(3~4月)に神様が夜のうちにイスラエルをエジプトから連れ出されたことを記念する祭りです。二番目は、七週の祭りです。この祭りは、かまを立穂に入れ始める時から七週間を数えて行いました。出エジプト記23章16節では、「初穂の刈り入れの祭り」と呼ばれていて、収穫感謝祭として行われました。この祭りには、イスラエルが収穫したすべての穀物は、主が賜ってくださった祝福であることを覚え、感謝するという意味が込められています。三番目は、仮庵の祭りです。神様は、打ち場と酒ぶねから取り入れが済んだ時、七日間、仮庵の祭りをするように言われました。仮庵の祭りは、荒野での四十年間を覚え、神様との契約を新たにする祭りです。

神様はイスラエルに、年に三度、主の選ぶ場所で、御前に出なければならないと言われました。では、神様がイスラエルに三つの祭りを守らせた理由は何でしょうか。それは、彼らを救い出された神様を覚えさせるためです。彼らを祝福した神様に、感謝を表すためです。かつ、毎年、主の選ぶ場所に集まって祭りを守ることで、偶像崇拝に陥ることなく主にのみ仕えることができるからです。主の選ぶ場所で、主がなさった御業を覚え感謝する祭りを守ることによって、主に選ばれた民として生きることができます。さらに、約束の地で神様が下さる、ありとあらゆる祝福の中で生きることができます。



祈り:主はご自分の民を豊かに祝福するお方であることを学びます。また、民が大いに喜ぶことを願われていることも知りました。そんな神さまに感謝と賛美をささげながら、今日一日も、主の恵みの中で歩みます。

一言:いつも恵みを覚え、感謝しましょう



2022年 11月 18日 (金)

申命記16:18-17:20(16:20)
ただ正義を追い求めなければならない

 イスラエルはカナンの地に入って、部族ごとにさばき人と、つかさたちを任命し、正しい裁きを行わなければなりません。裁きを曲げたり、人をかたよって見たり、わいろを取ったりしてもいけません。さばき人は、ただ正義を追い求めなければなりません。主の忌みきらわれる罪を正義によって裁くべきです。民の間で争い事が起こった時は、祭司とさばき人のもとに行って尋ね、問題を解決してもらわなければなりません。さばき人たちが律法の御教えによって裁くなら、民は右にも左にも外れることがありません。

また、王を立てる時には、主の選ぶ者を立てなければなりません。王は、決して自分のために馬を多く増やしたり、馬を増やすために民をエジプトに帰らせたり、多くの妻を持ったりしてはいけません。王国の王座に着くようになったら、レビ人の祭司たちの前にある書から自分のために、みおしえを書き写し、自分の手もとに置いて、一生の間読まなければなりません。それは、王が自分の神、主を恐れ、みおしえのすべてのことばと、おきてとを守り行うことを学ぶためです。そうすれば、王は右にも左にも外れることがありません。王は国の最高裁判長です。王が神様のみおしえを守って正義を追い求めてこそ、国は安定し、長くその王国を治めることができます。それでは、正義を追い求めなければならない理由は何ですか。それは、神様が真実で偽りがなく、正しい方、直ぐな方だからです。正義ある裁判が行われると、民は理不尽な思いをせずに済みます。さもないと、悲痛な思いに駆られる人が増え、復讐心に燃え、社会が不安定な状態に陥るしかありません。正義ある裁判が行われると、不正がなくなって社会は安定し、民は幸せになります。



祈り:私も、王である祭司として、正義を追い求める立場にあることを悟ります。毎日、聖書の御言葉を通して、何が正しいことなのか、何が謙遜なことなのかを学び、実践していけるように祈ります。

一言:正義を追い求めなければならない


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