聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2009]

2009年 11月 09日 (月)

ヨシュア記7:1-12
アイの失敗

 アイの町はベテルの東に位置する小さな町でした。この町を偵察して帰って来た人々は「民を全部行かせないでください。二、三千人ぐらいを上らせて、アイを打たせるといいでしょう。」と言いました。彼らは自信満々でした。ヨシュアも神様に尋ねずに、彼らの言葉を聞きました。その結果三十六人が戦死し、敗北して逃げました。これを見たイスラエル人の心はしなえました。これを知ったヨシュアは長老たちとともに着物を裂いて、神様の御前に出て行き、夕方まで悔い改めました。そして神様にその悲しみを告白しました。
 神様は彼らに、なぜアイの町での戦闘で敗北したのか、その理由を教えてくださいました。それはカルミの子アカンが神様にささげた戦利品を取って自分たちの中に入れてしまったからです。それは神様を軽んじる傲慢であり、神様のものを盗む行為でした。全ての民が命がけで戦って得た戦利品を神様にささげたのに、アカンはその機会を利用して自分の腹を満たしていました。彼の根本問題は心の貪欲を退けなかったことです。このような罪がイスラエル全体に広がれば、イスラエルはこれ以上神様を喜ばせることができず、カナンの地を征服することもできません。神様はアカンの罪の問題が解決されなければ、イスラエルと共にいないと言われました。アカンはイスラエルを腐敗させるパン種のような存在でした。このように一人の罪が神様を怒らせ、共同体全体を不幸にすることができるのです。

祈り:主よ!私がアカンのような者にならないことを願います。良い信仰の影響力を及ぼす人になるようにしてください。

一言:貪欲を退けよ



2009年 11月 10日 (火)

ヨシュア記7:13-26
アカンの最後

Ⅰ.アカンの罪を現された神様(13-21)
 13-15節で、神様はヨシュアを通して、神様のものを盗んだ者を探し出す方法と、その人をどのように処罰するのかを全ての民に知らされました。それはアカンが自分から悔い改めることを願われたからです。しかし彼は悔い改めませんでした。ついに次の日朝になると、ヨシュアは全ての民たちにくじを引かせました。結局アカンがくじを引きました。彼は自分が分捕ったものの中で、シヌアルの美しい外套一枚と、銀二百シェケル、目方五十シェケルの金の延べ棒一本を見て欲しくなり、それを取ったと言いました。彼は荘厳な神様の御前で自分の罪を隠すことができませんでした。このように全ての罪は必ずみな現れます。
Ⅱ.罪に対する神様のさばき(22-26)
 ヨシュアと全イスラエルは、アカンとその家族と彼に属する全てのものを取ってアコルの谷へ行きました。そしてそこで彼らを石で打ち殺し、全ての所有物を火で焼いてしまいました。その最後は悲惨でした。罪に対するさばきはこのように徹底的であり、恐ろしいものです。彼は処刑されることで、イスラエルに向けられた神様の怒りが解かれました。
 多くの人々が、人の目を盗んで罪を犯します。しかし決して神様を欺くことはできません。神様はいなずまのような目で私たちの行ないを観察されます。私たちはこの神様の前で、聖なる真実な生活をしなければなりません。

祈り:主よ!私を貪欲な罪から抜け出させ、罪を犯してもすぐに悔い改め、主の赦しを求めることができるように、助けてください。

一言:悔い改めれば、生きる。


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