聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2023]

2023年 09月 09日 (土)

ヨシュア記 9:1-15(14)
主の指示をあおがなかった

イスラエルがエリコの城とアイの城を征服したという知らせを聞いたギブオンの住民たちは、策略をめぐらして変装を企てました。彼らは古びた袋と、古びて破れたのに継ぎを当てたぶどう酒の皮袋をろばに負わせ、繕った古い履き物を足にはき、古びた着物を身に着け、乾いてぼろぼろになったパンを持ってきました。まるで遠い国から来た人たちのようでした。彼らとイスラエルは、イスラエルの神、主にかけて盟約を結びました。それで、イスラエル人は彼らを打つことができなくなりました。しかし、イスラエルはもっと慎重に事を行なうべきでした。なぜなら、主は、はっきりとカナン地域のすべての人を必ず聖絶しなければならないと命じておられたからです(申20:16-18)。しかし、ヨシュアを始め族長たちは、この問題をどうすべきか主に尋ねず、軽率に盟約を結んでしまいました。異邦の民たちとの盟約は、慎重に、主に祈って指示を仰ぐべきでした。以前、アイの城との戦いで最初敗戦した時も、主の指示を仰がないで、自分たちだけの判断で軽率な行動をとってしまいました。今回も、彼らは同じ失敗を繰り返してしまいました。

私たちが自分の判断や目先の利益だけに縛られた行動をするのなら、人の欺きやサタンの計略に陥りやすいことを知りましょう。ダビデがどこにいても敵を打ち破り、勝利し続けることができたのは、彼が自分の知恵や能力に頼らず、すべてにおいて主に聞き、祈ったからです(サムエル第二6:19)。主に聞き、祈ることは時間がかかることなので、物事がなかなか進まないように見えますが、結果的には、一番早くて一番確実な道なのです。



祈り:どのように行なうべきかを主に尋ねず、自分の思いで勝手に物事を決めていたことを悔い改めます。わたしの決断の前に常に主にお伺いを立てる祈りを捧げることができるようにお助けください。

一言:祈る者は間違いません



2023年 09月 10日 (日)

ヨシュア記 9:16-27(18)
主にかけて誓ったからである

 イスラエルは、盟約を結んでから三日目に、だまされたことを知りました。盟約を結んだギブオンは、イスラエルが征服すべきカナン人でした。しかし族長たちは主にかけて誓ってしまったので、ギブオンを打つことができませんでした。ギブオンがイスラエルをだましましたが、それでもイスラエルは盟約を無効にすることができませんでした。神様の民は一度結んだ約束を、どんな理由があっても取り消すことができません。イスラエルの神様が、約束を絶対に守る真実の方だからです。約束をするときは慎重であることが求められます。また、一度約束をしたなら、絶対に守らなければなりません。簡単に約束を破り、取り消すことは神様のご性質と相容れないためです。神様の約束を相続するのは約束を守る人です。たとえ損をしたとしても、一度交わした約束に責任を負わなければなりません。信仰生活は神様と結んだ契約を履行する生活です。

 ヨシュアはイスラエルをだましたギブオンを咎めました。彼らがのろわれ、いつまでも奴隷となり、神様の家のために、薪を割る者、水を汲む者にしました。ギブオンはいのちを失うことを恐れ、イスラエルをだましました。彼らが主を恐れ、真実に悔い改めるなら、ラハブのように恵みを受けることもあったでしょう。しかし、ただ生きるためにイスラエルを騙し、計略を企てた先に、のろいを受けました。神様は恵みと憐れみの主です。真実に悔い改める者に、恵みを施してくださいます。しかし、真実に悔い改めない者は、呪いを受け、たきぎを割り、水をくむ者に転落されるのです。



祈り:主よ、わたしが口先だけの者とならないように、約束を主のように守り行う者として下さいますように祈ります。

一言:約束を守る民


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