聖書別日ごとの糧   >>   ヨシュア記[2023]

2023年 09月 14日 (木)

ヨシュア記 12:1-14:5(14:5)
命じられたとおりに割り当てた

 12章は、11:16-23の部分を補足説明した、カナン征服の具体的な内容です。モーセはヘシュボンに住んでいたアモリ人の王シホンとバシャンに住んでいたオグを征服し、その地をルベンとガド、マナセの半部族に相続地として与えました。ヨシュアがヨルダン川西側で征服した31人の王の地は残りの9部族とマナセの半部族とに与えました。13章は約束の地を割り当てた記録です。神様はこれまでの戦争を通してイスラエルにカナン全体の支配権を確保させました。しかし、各地域にはまだ、具体的に征服すべき地が多く残っていました。これらの地をあらかじめ各部族に分け与え、以降は部族ごとに戦い続けるようにしておられます。ヨルダン川の東側で既に相続地を受け継いていたルベン、ガド、マナセ半部族には、カナン本土の権利がありません。レビ族には、相続地がそもそも与えられません。彼らが神様に捧げられた人々であり、各部族に分かれて住み、神様の御業に献身し、仕えるためです。このようにイスラエル12部族は、12の国に分離することなく、主なる神様に仕える、単一の共同体として維持されることになりました。14:1-5は、総括的な割り当ての現状を明らかにします。割り当ての方法はくじ引きで、分配対象は9部族半です。レビの子孫には相続地を与えず、ヨセフの子 孫はマナセとエフライムの二つの部族に分けて地を分配しました。

 これらすべての分配は、主が命じられたとおりに行われたものでした。土地問題は敏感であり、争いが生まれやすく、今も領土で国が争っています。争いを防ぐためには、人間的な方法を捨て、神様の主権に従い、御言葉通りに行うべきです。



祈り:人の私利私欲の中で物事を決めることはどうしても公平にできないことがあり、争いの元となります。人ではなく、神様に頼ることで物事を決めることができるようにお助けください。

一言:神様の方法がベストです


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