聖書別日ごとの糧   >>   ルツ記[2014]

2014年 10月 02日 (木)

ルツ1:1-14
しゅうとめにすがりついていたルツ

1.やもめになったルツ(1-5)
 ルツとオルバは、もともと異邦の神に仕えていたモアブの女でした。ところが、ユダの地ベツレヘムから、ききんを逃れて、移住してきたエリメレクの二人の息子たちと、それぞれ結婚しました。ところが、不幸にも、しゅうとが早く死に、そこに住んでから十年目に、二人の夫も死にました。しゅうとめのナオミと、やもめになった二人の嫁だけが残されました。ルツが背負ったものは、あまりにも悲しく、運命的なものでした。
2.しゅうとめにすがりついたルツ(6-11)
 ナオミは、ユダの地に豊作が来たという知らせを聞いて、二人の嫁と一緒に故郷に帰ることになりました。その時、ナオミは二人の嫁を祝福し、「それぞれ自分の母の家に帰り、再婚をして、幸せになるように」と、涙を飲んで、勧めました(8,11-13)。その時、オルバは泣いて、口づけをして離れて行きました。しかし、ルツはしゅうとめにすがりついていました(14)。ルツは、利己的な欲望を捨て、年老いたしゅうとめの側から離れませんでした。ルツは、試練の時に、変わらない愛と忠実さによって、運命を克服する知恵ある女性でした。

祈り:主よ!主が引き合わせてくださった人々に対する愛と、忠実さが足りないことを悔い改めます。ルツのような信仰と知恵をください。

一言:美しい女性の忠誠心



2014年 10月 03日 (金)

ルツ記1:15-22
信仰によって結ばれた友情

1.堅く決心したルツ(15-18)
 しゅうとめは、ルツに、「自分の民とその神のところに帰るように」と強く勧めました。しかしルツは、お義母さんと共に行き、共に住み(16a)、生死を共にすることを決心した、と神様の御前で決断しました(17)。
 ルツがこのように決心できたのは、人間的な望みがあったからではありません。外国の女のルツは、ナオミの家庭で、神様を知るようになりました。オルバは自分の神の所に帰りましたが、ルツは神様に対する信仰があったので、ナオミを信仰の同労者として受け入れ、ついて行くことを、堅く決心しました(17)。信仰によって結ばれた友情と、忠誠心は逆境の中で、さらに美しく芽生えて行きます。
2.私をナオミと呼ばないで(19-22)
 ナオミはルツとベツレヘムに帰って行きました。故郷の人々は、大喜びで迎え入れました。しかしナオミは、「私をナオミ(喜び)と呼ばないで、マラ(苦しみ)と呼んでください。」と言いました。彼女は、外国の地で、夫と、二人の息子たちと死別し、全ての財産も失いました。しかし、このような熾烈な試練を通して、彼女の信仰は更に光を放っていました。これは、神様の主権を受け入れ、自分の罪を悔い改める信仰があったからでした(21)。

祈り:主よ!私に多くの信仰の同労者たちをくださり、感謝します。彼らと苦楽を共にし、生死を共にすることができるように、信仰をください。

一言:信仰によって結ばれた友情


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