聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2004]

2004年 12月 08日 (水)

列王記第二20:1-11
ヒゼキヤの寿命を延ばしてくださった神様

Ⅰ.大声で泣いて祈るヒゼキヤ(1-3)
 ヒゼキヤは病気になって死にかかっていました。預言者イザヤは彼に、神様の御旨を伝え、家を整理して死を準備するように言いました。死は誰でも訪ねて来ます。私たちの人生はえいえんではありません。死は全てのものとの離別です。そして人は誰でも死の後には神様のさばきの前に立たなければなりません。死の宣告を受けたヒゼキヤの心情はどうだったのでしょうか。死の宣告を受けたヒゼキヤは顔を壁に向けて、切に神様に祈りました。彼がまことを尽くし、全き心をもって主の御前に歩み、主がよいと見られることを行なって来たことを、思い出してくださいと、祈りました。彼には、神様がいのちを主管される方であるという信仰がありました。彼は神様が自分のいのちを延ばしてくださるように、大声で泣いて祈りました。
Ⅱ.ヒゼキヤの祈りを聞いてくださった神様(4-11)
 神様はヒゼキヤの泣き叫ぶ祈りを聞いてくださいました。神様は彼をいやし、三日目には主の宮に上って神様に礼拝できるだけではなく、彼の寿命を十五年延長すると約束されました。神様はその証拠として影が十度(10°)戻る奇跡を見せてくださいました。神様はダビデの子孫を保護されるために(6)、ヒゼキヤの祈りを聞いてくださいました。神様は命の主です。神様は命を奪って行くこともでき、延長することもできるのです。

祈り:主よ!主は私の命の主人です。主が私にいのちの日の間、私が熱心に主に仕えるように助けてください。

一言:命の主管者



2004年 12月 09日 (木)

列王記第二20:12-21
鈍くなったヒゼキヤ

Ⅰ.自分の栄光を現したヒゼキヤ(12-15)
 バビロンの王メロダク・バルアダンがヒゼキヤに見舞いのための使者を遣わしました。その時ヒゼキヤは彼らを迎え入れ、宝庫、宝物倉、はなはだしくは武器庫など王宮と国内の全ての機密事項まで全て見せてあげました。しかし彼は主の宮と律法と礼拝の儀式などを見せませんでした。神様の恵みによって富と名声を得るようになった時、ヒゼキヤは自慢したい気持ちと虚栄心に捕らえられてしまいました。彼は神様に返すべき栄光を自分が奪い取ろうとしました。彼の心に傲慢の毒草が育ったのです。傲慢は滅びに至るのです。
Ⅱ.利己主義者になったヒゼキヤ(16-19)
 預言者イザヤは、神様がヒゼキヤが自慢した王宮の全てのものをバビロンへ運び去らせる、と警告しました。また王の体から出る息子たちのうち捕らえられてバビロンの王の宮殿で宦官となり、ユダは結局滅びるようになることを予告しました。その時ヒゼキヤは自分の傲慢と虚栄心の罪を悲しみ悔い改めて、主の憐れみと赦しを求めるべきでした。しかし彼はただ自分の生きている時に、そのようなことが起きないのでありがたいと言いました。自分さえよければ、歴史と子孫たちはどうなってもよいという心積もりです。彼は現実の自分の栄光に陶酔し、霊的な目が暗くなりました。彼は何の歴史意識もなく、自分の欲望と安逸の奴隷になっていました。歴史意識のない個人や集まりには未来がありません。

祈り:主よ!私が利己的で安逸な生活をして来たことを悔い改めます。歴史意識を持って、未来を準備する者になるように助けてください。

一言:歴史意識がある姿勢


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