聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2006]

2006年 11月 17日 (金)

箴言1:1-7
主を恐れることは知識の初めである


Ⅰ.箴言の目的(1-6)

 箴言(Proverbs)とは生活に有益な「ことわざ」、「格言」、「知恵ある助言」などの意味がありますが、聖書の箴言はダビデの子ソロモン王が記録した書物です。この箴言は人が生きて行くのに必要な知恵(wisdom)と訓戒(discipline)を与え、正義と公義と公正と思慮ある訓戒を体得するために教えます。また、わきまえのない者を悲しませ、若い者に必要な知識と思慮を得させ(4)、知恵のある者は理解を深め、悟りのある者は指導を得ます(5)。箴言の目的は人々に知恵を与え、彼らが勝利する人生を生きるように導くことにあります。特に、箴言は「若者の書」と言われるほど、若い者たちにとって有益であり、人生の良い道しるべとなります。

Ⅱ.知識の初め(7)

 「主を恐れることは知識の初めである。愚か者は知恵と訓戒をさげすむ。」(7)。愚かな者は知恵と訓戒をさげすみ、自分勝手に考え判断します。しかし知恵のある者は神様がお与えになる知恵と訓戒の御言葉を尊く思い、そばに置きます。何よりも神様を恐れ敬うことが知識の初めであることを知っています。いつも神様の御言葉に耳を傾け、箴言の教えに聞き従います。神様を恐れる者が正しい知識を通して勝利の人生を生きるようになります。


祈り:主よ!私は若者として足りない点が多くあります。ただ主を恐れることで知識の初めを得る者となるようにしてください。

一言:神様を恐れることは知識の初めである



2006年 11月 18日 (土)

箴言1:8-19
父の訓戒に聞き従え


Ⅰ.父の訓戒に聞き従え(8,9)

 「わが子よ。あなたの父の訓戒に聞き従え。あなたの母の教えを捨ててはならない。」(8)。若者は父の訓戒を時代遅れの古い話だと考え、母の教えをうるさい小言と考えてしまいがちです。しかし知恵ある若者は父の訓戒に聞き従って心に刻み、母の教えによく従います。両親の訓戒と教えはまるで頭の麗しい花輪、首を飾る首飾りのように栄光あるものです。若者たちが両親の教えをよく受け入れ聞き従えば、他の人々からも認められ、栄光ある待遇を受けるようになります。また神様の御言葉にもよく聞き従うことができるようになり、神様からも尊く思われるようになります。

Ⅱ.利得をむさぼる者の道(10-19)

 人が神様を恐れ信仰によって生きようとすると、多くの誘惑を受けるようになります。特に、悪い友だちが一緒に罪を犯そうと誘惑します。彼らは「もうしばらくすれば多くの宝物を得て金持ちになることができる。」と言います。しかし彼らと共に悪いことを企んではならず、彼らと一緒に歩んでもいけません。彼らの足は悪に走り、血を流そうと急いでいるだけで、何の利益にもなりません。多くの金銭の利益を求める者は罪の誘惑に陥り、自分の財産はもちろん、結局は自分のいのちまでも失うようになります(18,19)。金銭を愛することが、あらゆる悪の根だからです(Ⅰテモ6:10)。


祈り:主よ!私が両親の訓戒に聞き従い、不義の金銭に対する誘惑に打ち勝つことができるように助けてください。

一言:両親の訓戒に聞き従おう



2006年 11月 20日 (月)

箴言1:20-33
わたしの叱責に心を留めるなら


Ⅰ.わたしの叱責に心を留めるなら(20-23)

 神様はわきまえのない者たちを立ち帰らせるために、人々が集まる所ではいつも御言葉を伝えられます。しかし人々は愚かさを好み、あざけりを楽しみ、むしろ自分たちに必要なはずの知恵を憎みます。神様はこのような人々に「わたしの叱責に心を留めなさい。」(23a)と言われます。神様の叱責を聞いて悔い改める人は知恵ある者であり、望みがある者です。神様は立ち帰る者にどんな祝福を約束してくださいますか。「今すぐ、あなたがたにわたしの霊を注ぎ、あなたがたにわたしのことばを知らせよう。」(23b)。神様は謙遜に御言葉を聞いて立ち帰る者に御霊を注ぎ、神様の真理の御言葉を悟るようにしてくださいます。叱責された時、立ち帰ることが祝福の秘訣です。

Ⅱ.わたしの叱責を受け入れなかった(24-33)

 神様自らが呼ばれたのに、聞く者はなく、手を広げて受け入れようとされたのに、顧みる者もいません。むしろ彼らは神様の教訓をさげすんで、神様の叱責を受け入れません。このような人々にはさばきの恐怖があらしのように襲い、大きな災難がつむじ風のように襲うようになります。このような人はいつも苦難と苦悩の中で生きていかなければなりません(27)。その時には神様に叫び求めても答えられず、いくら神様を捜し求めても、神様を見つけることはできません。傲慢は滅びに先立ちます。


祈り:主よ!傲慢な者を最後まで愛し、叱責してくださり感謝します。私は叱責の御言葉を謙遜に聞いて悔い改めます。

一言:叱責を聞いた時、心に留めよ


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