聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2006]

2006年 11月 22日 (水)

箴言3:1-10
主を認めよ


Ⅰ.御言葉を心の板に書き記せ(1-4)

 著者は自分の子どもに対し、「神様の御言葉を忘れずに心に留めよ。」と命じます(1)。人々は御言葉を頭だけで理解し、実生活では忘れがちです。心を尽くして守ることより、義務感や形式だけで守ります。しかし信じる者は神様の御言葉を心に刻み、心からその御言葉に聞き従います。神様の愛と真理がその人から離れないように努力します。そのような人はいのちの年と平安が増し加えられ(2)、神様と人との前に好意と聡明を得るようになります(4)。

Ⅱ.主を認めよ(5-10)

 信じる者はどんなことをしても、自分の悟りに頼りません。自分の悟りだけを信じ、自分を知恵のある者と思う人は愚かな者です。何より信じる者は心を尽くして神様に拠り頼み、どこにおいても、主を認めます(5,6)。「どこにおいても主を認める」とは、すべてのことが神様の主権によって成し遂げられることを受け入れ、また神様を恐れ、全ての悪から離れることです。更に進んで、財産とすべての収穫の初物を神様にささげることです。神様は、どこにおいても主を認める者を喜ばれ、その道を導き、保護してくださいます。またそのからだと生活を潤してくださいます。倉を豊かに満たし、新しいぶどう酒であふれさせてくださいます。どこにおいても主を認めることが祝福の秘訣です。


祈り:主よ!私が自分の悟りに頼らず、どこにおいても神様を認め、神様に拠り頼みます。

一言:どこにおいても、主を認めよ



2006年 11月 23日 (木)

箴言3:11-20
知恵は真珠よりも尊い


Ⅰ.主の懲らしめ(11,12)

 信じる者は神様の懲らしめを貴く思い、その叱責をいといません。人は誰でも認められ、称賛されれば喜びますが、懲らしめを受け叱責されることを嫌います。しかし神様は、父がかわいがる子をしかるように、愛する者を懲らしめ、叱責されます(12)。ですから信じる者は懲らしめを受けた時、落胆して悲しんだり、苦い思いを抱いてはいけません。むしろ懲らしめを通して神様の愛を悟り、神様の御言葉に聞き従う者にならなければなりません。神様の懲らしめを通して訓練された者は平和な義の実を結ぶようになります(ヘブ12:11)。

Ⅱ.知恵を得る者の儲け(13-20)

 神様の懲らしめを通して知恵を得るようになれば、銀の儲けよりまさります。知恵は黄金にまさり、真珠よりも尊いものです。知恵と比べられるものは何もありません。知恵は長寿と富と誉れと平安を与え、いのちの木のようにいのちを与えます。神様は知恵で天地を創造され、海と陸地を造り、天から露が降るようにされました(19,20)。では知恵とは何でしょうか。知恵とは神様の御言葉です。この御言葉はすなわち肉となり、この地に来られたイエス・キリストです(ヨハ1:14)。この知恵を得た者は全ての宝を所有する者であり、この世で最も幸いな人です。


祈り:主よ!私は神様の懲らしめを喜んで受け、イエス様をどの宝よりもさらに優れたものと思う人になるように祈ります。

一言:知恵は真珠よりも尊い



2006年 11月 24日 (金)

箴言3:21-35
安らかな道の秘訣


Ⅰ.すぐれた知性と思慮とをよく見張り(21-26)

 信じる者はすぐれた知性と思慮をよく見張り、見失わないようにしなければなりません(21)。これは何かを判断したり、どんなことをしても、神様の御言葉に基づいて判断し、行ないなさいという意味です。人々は世の中で神様の御言葉に従って生きることを不安に思います。しかし神様の御言葉に従って生きると、この世で得ることができないたましいのいのちを得るようになります。また、その人生が栄光あるものになり、その道を安らかに歩むことができるようになります(23)。内面に本当の平安が臨むことで、恐れはなく、ここちよく眠ることができます(24)。どんな災いやさばきが臨んでも、恐れません。神様に頼って生きる時、神様がその足を守ってくださり、全ての悪から保護してくださいます(26)。

Ⅱ.隣人に善を行ないなさい(27-35)

 信じる者は善を行なう力がある時、助けが必要な者に施さなければなりません(27)。信じる者は消極的に罪を犯さない生活に満足せずに、積極的に善を行なわなければなりません。豊かに生活している隣人を妬んだり、理由なく争ってはならず、暴虐の者をうらやんだり、そのすべての道を選んではいけません(31)。なぜなら神様が悪者を呪い、正しい人を祝福してくださるからです。神様はあざける者をあざけり、へりくだる者に恵みを施してくださる方です。


祈り:主よ!私は神様の御言葉に基づいて安らかな道を歩み、積極的に善を行なう者となるように祈ります。

一言:御言葉に従って生きることが安らかな道


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