聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2006]

2006年 12月 16日 (土)

箴言25:1-14
事を探るのは王の誉れ

 事を隠すのは神様の誉れであり、事を探るのは王の誉れです(2)。神様の創造や神様の摂理、そして神様の統治方法や救いの御業などは隠されており、人の理性や知恵では分かりません(申29:29, ロマ11:33)。神様は人を超えて働かれる方です。しかし神様がお立てになった王はこのような神様の御業を探り、神様の摂理と御旨に従って、民によく仕えなければなりません。このようにすることは王の誉れです。
 神様はイエス・キリストを通して神様のすべての事を啓示してくださいました(ヨハ14:9-11)。私たちが幼子のように謙遜な心で主の御言葉を聞く時、神様が聖霊を通して隠されていた神様のことを知らせてくださいます(マタ11:25,Ⅰコリ2:10)。神様の事を探って分かり、人を助けることができるのは信者たちの誉れです。
 しかしこのようにするためには鍛錬を受けなければなりません。銀からかなかすを除けば、良い器ができるのと同様です(4)。王は権力を強化することより、権力に伴う悪者を除けば、その王座は義によって堅く据えられます(5)。私たちが隣人と争う時も弁論だけを行ない、他人の秘密を漏らしてはいけません(9)。特に感情を介入させて、悪い推測を行なってその人を冒涜することがあってはなりません。特に忠実さを学び、私たちをお遣わしになった神様を喜ばせなければなりません(13)。

祈り:主よ!私が主の事を探り、主の御旨に従って人に仕える王のような霊的指導者になるように助けてください。

一言:神様の事を探る指導者



2006年 12月 17日 (日)

箴言25:15-28
柔らかな舌は骨を砕く

Ⅰ.柔らかな舌は骨を砕く(15-18)
 一方的に自己主張だけをすれば、首領の心をさらにかたくなにするだけです。忍耐深く説けば、首領の心を動かすことができます(15)。過激で威嚇的な言葉が相手を屈服させることができるように思えますが、そのような言葉は相手の心をさらにかたくなにするだけです。謙遜で柔和で丁寧な言葉は弱く見えても、相手のかたくなな心を砕いて、敵対感情を抱いていた者も友だちとして得ることができるようにしてくれます。一言で、柔らかな舌は骨を砕きます。しかし言葉はその心から出ます。それで言葉に気をつける前に、イエス様を心にお迎えして、イエス様を学ぶのに力を入れなければなりません。
 蜜がおいしいからと言って食べ過ぎれば、食べた物をみな吐き出すようになります(16)。いくら良いものだからといって、度が過ぎれば、むしろ害になります。少し益になり、おもしろいからと言って、隣人に対して、偽りの証言をする人は、こん棒、剣、鋭い矢のようです(18)。
Ⅱ.善で悪に打ち勝て(21-28)
 神様は、敵が飢えているならパンを食べさせ、渇いているなら水を飲ませよ、と言われます(21)。そうすることは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。すなわち敵に復讐をすることより、むしろ善を施せば、彼の良心に打撃を与え、悔い改めるように助けることができ、自分も神様の報いを受けるようになります。信者たちは悪を悪で返してはならず、善をもって悪に打ち勝たなければなりません(ロマ12:21)。

祈り:主よ!私が柔らかな舌で人の心を得て、善で悪に打ち勝つ者になるように助けてください。

一言:柔らかな舌


<<(1)    前のページ(21)    22    次のページ(23)    (28)>>

聖書別日ごとの糧