聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2024]

2024年 04月 06日 (土)

箴言26:1-12(1)
愚かな者

 本文は「愚かな者」を中心に語っています。「愚かな者」とは、神様の御言葉を聞かず、自分の考えで行なう人を指します。愚かな者に誉れはふさわしくありません。彼らが理由もなく人を呪ったとしても、それには何の効力もありません。動物をむちとくつわをもって扱うように、愚かな者も、むちをもって訓練しなければなりません。彼が愚かなことを言ってきた場合、何も答えないのが得策です。しかし時には、愚かな言葉に対して強く応答することで、いかに自分が愚かなことを言っているのかを悟らせる必要もあります。こういう人を使者にする主人は自分の身に害を受けます。愚かな者が箴言を口にし、教えようとする場面に出くわすことがあります。けれども、彼らの箴言は何の役にも立ちません。酔った人が手にして振り上げるいばらのように周りの人に危害を加えます。石投げ器に重い石をゆわえては投げられないのと一緒で、愚かな者に誉れを与えることは、彼が担えないものを与えることであり、ふさわしくないことです。

 愚かな者を雇うのは通りすがりの者を雇うのと同じで、すべての人を傷つける投げ槍のようです。愚かな者の特徴は、自分の愚かさを繰り返すことです。それは、まるで犬が自分の吐いた物に帰ってくるのと同じです。愚かさを繰り返すことほど愚かなことはありません。しかし、愚かな者よりもっとひどい人がいます。それは自分を知恵のある者だと思っている人です。自分が誰よりも知恵のある者だと思ってうぬぼれている人は、実は誰よりも愚かな者です。知恵のある者になるには、自分の愚かさを認めて、悔い改めることです。謙遜に学び、自分自身を訓練するのです。愚かさを繰り返さないように努力し、変化と成長を遂げなければなりません。自分にふさわしくない誉れという仮面をかなぐり捨て、愚かさを取り除こうと努力し続けなければなりません。



祈り:主よ、私の愚かな心を悔い改めます。謙遜に神様の御言葉を聞いて従うことで、知恵ある者にしてください。

一言:愚かさを捨てよう



2024年 04月 07日 (日)

箴言26:13-28(13,20)
怠け者、陰口をたたく者

 愚かな者の特徴の一つは怠けです。怠け者は寝ることを好んで寝床の上でころがります。はなはだしくは自分の口に食べ物を運ぶことさえも嫌がります。そして、自分の怠けに対して言い訳をします。「道に獅子がいる。広場に雄獅子がいる」(13)。聖書は怠け者に語りかけます。「働きたくない者は食べるな」(Ⅱテサロニケ3:10)。また、神様は天と地を創造された時、人に使命を与えられました。「生めよ。ふえよ。地に満ちよ。地を従えよ」(創1:28)。私たちは怠けを悔い改めて一生懸命働き、使命を担うべきです。怠け者は良識のある人の話を聞こうとしません。彼らは知恵の教えに従って生きる人より、ほしいままに生きる自分をもっと知恵のある者だと思います。

 愚かな者は他人の事に自分も関わって干渉しようとし、騒ぎを起こします。隣人を傷つけ、欺きながら「ただ、戯れただけではないか」と返答します。また、口論と陰口をたたくことを楽しみます。そういう人は行く先々で争いをかき立てます。たきぎがなければ火が消え、陰口をたたく者がなければ争いはやみます。私たちは争いを楽しむ人を遠ざけて平和の人になるべきです。愚かな者はくちびるで身を装い、心のうちでは欺きを図っています。愚かな者が声を和らげて語りかけてくる言葉を信じてはいけません。彼らは憎しみをごまかし隠しているので善人ぶっていますが、いつかは、その悪が集会の中に現れ、神様の裁きを受けるようになります。



祈り:主よ、イエス様の血によって私が怠け者、陰口をたたく者にならないように助けてください。

一言:怠けと陰口をやめましょう


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