聖書別日ごとの糧   >>   箴言[2024]

2024年 04月 15日 (月)

箴言31:1-9(2)
私の子よ、何を語ろうか

 王の母親の心境とはどのようなものでしょうか。母は子に言います。「私の子よ、私の胎の子よ、私の誓願の子よ」母親の愛情のこもった言葉に、子どもは心豊かにされます。自信がつきます。子供は親の心のすべてを受け止め、大きくなります。「私の子よ」と母親が呼びかけ、愛情を込め、期待と心を伝えると、子は親の心を糧にして豊かに育ちます。子を持つ親であるなら、今日から子供に愛情と期待をこめて「私の子よ」と呼び掛けていきましょう。夢と喜び、期待をこめた会話を交わしていきましょう。今日の箴言は、レムエル王が母から受けた戒めであり、愛と誠実さが込められています。

 3つの戒めがあります。一つ目は「あなたの力を女に費やすな」です。古代の王は多くの妻をめとることが出来ました。しかし、多くの妻を置くと、彼女たちを通じて親族間の不正が生じ、女性を餌に王を消し去ろうとする勢力が生じることもあり得ます。男性に女性は必要ですが首ったけにならず、女性も男性に対して同様であるべきでしょう。異性にばかりエネルギーを注いでは、依存的な生き方となり、聖霊の導きを受けることができません。二つ目は、王であるなら「酒を飲まないこと」です。酒を飲むと分別を失い、さばきを曲げてしまいます。悲しいとか、寂しいとか、苦しみを理由に酒を飲む人がいますが、実はそのような時こそ酒を控えるべきなのです。酒を飲むと、孤独を打ち破る力、悲しみや苦しみに打ち勝つ力を失うからです。孤独な時、苦しみの時こそ、みことばでいやされて、知恵をいただいて乗り越えることが大切です。三つ目は、「弱い者の世話をすること」です。王は口のきけない者や不幸な人の訴えのために情熱を注いで働くべきです。彼らは社会的にも弱者で、思うように自分を守ることもできないので、このような者たちのために正しくさばかなければなりません。権力者とつるんで享楽にふけることより、弱者を助け、国家の綱紀保持の徹底を図るべきでしょう。



祈り:主よ、私が異性とお酒に自分の力を使わないで、主と困っている隣人たちを愛するために使うようにお助けください。

一言:王道を守ろう



2024年 04月 16日 (火)

箴言31:10-31(30)
主を恐れる女性

 今日のみことばは、箴言の結論部分です。箴言の背景には家庭、つまり家があります。知恵ある女性は家のすべてを満たし、和やかにします。若い男性が家庭を築くには、しっかりした妻を見つけるべきだと箴言は勧めます。そうした彼女の値打ちは真珠よりもはるかに尊いものです。では、しっかりした妻とはどんな人なのでしょうか。しっかりしていて、知恵がある人のことです。夫が信頼し(11)、夫を尊敬し、内助の功があり、夫を指導者として立たせる女性。家の為によく働いて富ませ(13-19)、家内だけでなく隣人にも手を差し伸べる女性(20)。寒い冬に備えあわせの着物を用意し(21,22)、口を開けば知恵深く語り、その舌には恵みの教えがあり(26)、夫や子供からほめたたえられる(28,29)、このような女性はすべてにまさっています。

 30,31節はしっかりした妻の結論部分です。ここまでは勤勉で誠実な女性でしたが、最後は主を恐れる女性として表現されています。男性は女性の麗しさや美しさを最高とみなします。しかし、外見の麗しさや美しさは時とともに色あせます。老いが現れます。いつわり、むなしさが増します。ほめたたえられるのは主を恐れる女性です。女性の麗しさと美しさは、主を恐れる生き方から作られるものです。主を恐れることが知恵の初め、知恵そのものです。そのためこの最後のみことばは、箴言1:7とペアとなって強調されます。いくら良い暮らしをして外見が麗しくても、主を恐れない女性は最高でしょうか。男性も同じです。いくら強そうに見えても、主を恐れないような男性は最高でしょうか。物質主義の時代にあって、しっかりした人は主を恐れます。しっかりした妻は31節にある、手でかせいだ実として表現されています。しっかりした妻は、社会的に認められ、指導者となり、町囲みのうちでほめたたえられることとなります。



祈り:主よ、主を恐れるしっかりした女性たちが、私たちの教会で、町で、国で、数多く育つように祈ります。

一言:主を恐れる女性をほめたたえよう


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