聖書別日ごとの糧   >>   イザヤ書[2006]

2006年 05月 28日 (日)

イザヤ書1:1-20
罪を犯す国、咎重き民


 イザヤはイスラエルの民の罪を告発しています。イスラエルの罪は、第一に神様を侮り、背を向けたことです(4)。神様はイスラエルを本当の子どものように養育されましたが、彼らは自分を育てられた神様を知らず、遠く離れて行きました。彼らは罪を犯す国であり、咎重き民であり、悪を行なう者どもの子孫であり、堕落した子らでした。このように神様から離れた時、自由で幸福のように思えます。しかし彼らの体は病み、心臓もすっかり弱り果てていました(6)。彼らの地は人が住みづらいほど荒れ果てるようになりました。

 第二に、彼らは偽善者でした。彼らは熱心にいけにえをささげ、祈りました。全ての祭と安息日、集会に集まりました。外側から見ると信仰生活を熱心に行なっているようでした。しかし実際に彼らはいけにえだけささげていましたが、心は主にささげませんでした。神様の御言葉に耳を傾けず、実生活で悪を行ないました(13,15)。彼らはいけにえをささげることより、密かに行なう悪をやめて、善を行ない、神様の戒めに従って生きなければなりません。

 イスラエルの民のように、私たちはよく自分たちをお造りになった神様を忘れてしまいます。また多くのいけにえ、多くの集まりと祈りをささげますが、心を主にささげません。神様は心なしにささげるいけにえと宗教活動は喜ばれません。多くのことができなくても、教会に多く足を運ばなくても、主を愛し、主の御言葉に聞き従い、善を行なうことを最も喜ばれます。


祈り:主よ!私の偽善と二重生活を悔い改めます。外側の神様の御業より、御言葉に聞き従うことで、神様を喜ばせます。

一言:いけにえより心を主に



2006年 05月 29日 (月)

イザヤ書1:18-20
「さあ、来たれ。論じ合おう。」


 イスラエルは罪を犯す国であり、咎重き民でした。彼らは神様から離れ、罪を犯した報いとして、当然さばきを受けるべきでした。しかし神様は彼らが罪を悔い改めて、罪の赦しを受けることを願われます。18節をご覧ください。

「さあ、来たれ。論じ合おう。・・・たとい、あなたがたの罪が緋のように赤くても、雪のように白くなる。たとい、紅のように赤くても、羊の毛のようになる。」。神様は罪を犯した民たちを招かれます。そしてお互いに論じ合おうと言われます。「論じ合おう」とは「共に理性で考える。」という意味です。神様は罪を犯した民だからと言って、一方的に罪に定めず、自分を弁護する機会をくださいます。しかし彼らがいくら自分の義を主張しても、神様の前に立つようになれば、彼らの偽善と血を流した罪と、盗みと、姦淫の罪がはっきりと現れます。それにも関わらず神様は彼らの多くの罪を赦そうとされます。神様は、彼らの罪が非のように赤くても、雪のように白くなり、紅のように赤くても、羊の毛のようにしてくださいます。この神様は憐れみの神様であり、慈しみ深い神様です。

 神様はいつでも罪を犯し咎を犯した私たちを招いてくださいます。誰でもこの招きを受け入れ、聞き従う者の罪を赦され、地の良い者を食べることができるように祝福してくださいます(19)。しかしこの招きを拒み、そむく者は剣にのまれるようになります(20)。

 いくら咎を犯した罪人であっても、主を受け入れ、聞き従いさえすれば、罪の赦しの恵みを施される主を賛美します。


祈り:主よ!主は論じ合おうと言われますが、私は何も言えない罪人であることを告白します。私の罪をきよめてください。

一言:「さあ、来たれ。論じ合おう。」



2006年 05月 30日 (火)

イザヤ書1:21-31
イスラエルを純粋にされる神様


Ⅰ.信仰の純潔を失ってしまったイスラエル(21-23)

 過去のイスラエルは真実でした。また彼らの中に公正があふれ、正義がそこに宿っていました。しかし今彼らは霊的な遊女になり、人殺しになりました。また銀はかなかすになり、良い酒も水で割ったように、信仰の純潔を失ってしまいました(22)。つかさたちは反逆者であり、盗人の仲間です。わいろを愛し、弱い者たちのために正しいさばきをしませんでした。彼らは神様の選ばれた民としての純粋さを喪失し、異邦文化に汚染されてしまいました。

 今日私たちクリスチャンたちの純潔を汚染させるものがあまりにも多くあります。物質主義、快楽主義などが、見て楽しむ映画、音楽、書籍を通して私たちの生活の中に入り込んできます。私たちは自己満足のために、あるいはわずかな利益のために信仰の純潔を捨てているのか、顧みる必要があるのです。

Ⅱ.イスラエルを純粋にされる神様(24-31)

 神様は聖なる方です。それで純粋でないものは赦されません。神様はかなかすを灰汁のように溶かし、その浮きかすをみな除くことで、イスラエルを純粋な民にしようとされます(25)。そして初めのように、真実な主のしもべとして立てようとされます。そして彼らの中で公正と正義があることを願われます。しかしそむく者と罪人は破滅し、主を捨てる者もうせ果てます(28)。


祈り:主よ!この世の良い物を楽しんで、私も知らないうちに信仰が汚染されてしまいました。罪を悔い改めますので、回復させてください。

一言:純潔を回復しよう


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