聖書別日ごとの糧   >>   イザヤ書[2006]

2006年 06月 11日 (日)

イザヤ書10:5-34
残りの者は神様に立ち返る


Ⅰ.アッシリヤを罰せられる神様(5-19)

 アッシリヤは神様の御旨を行なう怒りのむちに過ぎませんでした。しかしアッシリヤはこのことを知らず、傲慢で、国力を誇り、自分の力と知恵で列国を得たかのように考えました。これは、まるで斧が、それを使って切る人に向かって高ぶることであり、のこぎりが、それをひく人におごることのようです。結局神様はアッシリヤを罰し、彼らを滅ぼし、彼らの栄光を消滅させます(16)。

 今日、核兵器と経済力を誇り、みずから高ぶる強大国が神様の主権と権威の前に立たなければなりません。

Ⅱ.残りの者を救われる神様(20-34)

 「その日に」は神様がアッシリヤを罰せられる時を指します。その時、イスラエルの残りの者と、ヤコブの家ののがれた者は、二度と虚しい人間に頼らず、神様に真実に頼るようになります。神様はイスラエルが海辺の砂のようであっても、残りの者だけを救われます(22)。神様は罪によってご自分の民を滅ぼす中でも、ご自分の御名のために残りの者があるようにされます。

 神様は残りの者を救い、彼らを通して救いの御業を成し遂げて行かれます。いくら絶望的な状況の中でも、神様が残しておられる残りの者は必ずいます。それで伝道しても実がないからといって気を落としてはいけません。残りの者は小数だからです。しかしこの小数を通して、いのちの救いの御業が成し遂げられるのです。


祈り:主よ!私がどんな痛みと犠牲があっても、残りの者になります。足りないですが、私を神様の救いの御業に用いてください。

一言:残りの者


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