2022年 10月 08日 (土)
わたしのほかに神はいない
キュロスはペルシアの初代王であり、バビロンを打ち破り、そこで捕囚の身となっていたイスラエルをエルサレムに帰還させた人です(エズラ1:1-3)。彼が諸国を征服し、イスラエルを帰還させたことは、全て神様の主権と摂理によるものでした。神様は、異邦人であるキュロスに油を注ぎ、主の民を救い出す道具として彼を用いました。キュロスの軍勢が、難攻不落と言われていたバビロンの城壁を崩せたのは、神様の助けがあったからです。神様は、「彼の前に諸国を下らせ、王たちの腰の帯を解き、彼の前にとびらを開いて、その門を閉じさせないように(1)」されます。神様は彼の前を進み、「険しい地を平らにし、青銅のとびらを打ち砕き、鉄のかんぬきをへし」折った後、隠された宝を彼に与えてくださいます。キュロスは神様を知りませんでしたが、神様は彼を名前で呼び、肩書を与え、征服者となる力を帯びさせます。
ここに現れている神様は、どんなお方でしょうか。歴史を支配する、唯一の神です。神様は王と国を建てることも、滅ぼすこともできます。神様は光とやみ、平和とわざわいを創造されました。かつて、アッシリアとバビロンによってイスラエルを懲らしめたのも、神様であり、ペルシアによって救い出すのも神様です。土くれの粘土でしかない者が、自分を形造った方、天と地を造り、万象に命じことのできる方に抗議するのは、あり得ないことです。神様がキュロスを奮い立たせてご自分の町を建てるのも、エジプトとクシュとセバがひれ伏すのも、神様の正義の現れです。神様の口から出ることばは正しく、取り消されることもなく、必ず成就します。主なる神様のほかに神はいません。神様だけが救い主です。
祈り:主よ、あなたは創造主あり、歴史を支配する主であり、救い主です。そんな偉大な神様が、この小さな私に目をとめ、愛して下さることを感謝します。
一言:主なる神様
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