聖書別日ごとの糧   >>   エレミヤ書[2023]

2023年 10月 26日 (木)

エレミヤ書10:1-25(10)
主はまことの神

神様はイスラエルの民たちに、「諸国の道を見習うな」と話されました。異邦人の風習は天のしるしにおののき、それに頼る生き方です。そのようなものは虚しいことです。なぜなら、偶像だからです。偶像は、林から切り出された木を使って、木工が、なたで造った物に過ぎません。それらは物も言えず、歩けないので、災いも幸いも下しません。ところが、偶像を遠ざけたら呪いを受けるかもしれないという漠然とした恐れが生じます。これは迷信です。迷信は人の心に漠然とした恐れを植え付け、偶像から離れさせないようにします。しかし、人が造った木や石像は絶対に災いを与えられません。それらは全て、虚しく、嘘です。その内にはいのちもなく、権威もありません。それにもかかわらず人々が偶像に固執する理由は何でしょうか。自分の情欲を求め、楽に生きるためです。ものを言えない神を建て、置いて、自分の欲を満たそうとするのです。このような偶像崇拝の生き方は、全てが嘘であり虚しく、愚かで無知なことです。結局、イスラエルは偶像崇拝のため、バビロンから辱めを受け滅ぼされるようになります。

 偶像と違って神様はどんな方ですか。神様は創造主として主の主権で地を造り、知恵をもって世界を堅く建て、英知をもって天を張られました。神様は農事に必要な雨を降らせ、すべての自然を治められています。人間の生と死、また不幸と幸福を統べ治め、その歩みを導かれます。神様はまことの神、生ける神、とこしえの王です。イスラエルが偶像崇拝に陥り、それから抜け出さないので、神様は彼らをバビロンによってさばかれます。彼らを悩まして思い知らせるためです。神様のさばきを聞いたエレミヤは、悲しみます。彼らのために祈ります。神様の恵みに頼り、怒りをおさめて下さるよう、ユダの民たちに未来の方向を示して下さるよう、願います。そしてヤコブの子孫を飲み込んでしまったバビロンを正義によってさばいて下さるように懇願しました。



祈り:主よ、あなただけがまことの神です。主よりも恐れるもの、主よりも愛するものが私のうちにあるなら、教えて下さい。悔い改めて、あなただけを崇めたいです。

一言:生ける神、とこしえの王


<<(1)    前のページ(9)    10    次のページ(11)    (14)>>

聖書別日ごとの糧