聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2013]

2013年 03月 21日 (木)

ダニエル4:1-18
世の国を支配される神様

 ネブカデネザル王がある夢を見ましたが、その内容は次の通りでした。一本の木が天に届くほどにまで、高く成長しました。葉は美しく、実も豊かで、すべてのものの食料になりました。また、その下では野の獣がいこい、その枝には空の鳥が住みました。ところが、ひとりの見張りの者が天から降りて来て、木を切り倒し、枝を切り払い、その葉を振り落とし、実を投げ散らし、獣と鳥を追い払えと言いました。しかしその根株を地に残し、鉄と青銅の鎖をかけ、野の若草の中に置き、野の獣とともにいさせました。
 この夢は神様の啓示でした。神様は、ネブカデネザルの夢を通して、世の国を支配し、歴史を主管し、最もへりくだった者を王としてお立てになるのは神様であることを、知らせるためでした(17)。絶対君主が歴史を主管していると主張する者もいるし、民衆が歴史を主管していると考える人もいます。しかし、本当に歴史を動かされる方は、神様です。
 ところが、王宮の全ての知者たちが集められましたが、だれもこの夢を解き明かすことができませんでした。しかし王は、ダニエルに聖なる神の霊があるので、その夢を解き明かすことができると確信し、彼に頼みました(18)。ダニエルはいつも御言葉を愛し、研究しているので、御霊が彼のうちに満たされていました。ダニエルのように、御霊で満たされた人を、神様が用いられます。

祈り:主よ!霊的に足りない私を憐れんでくださり、聖霊で満たし、御業を正しく解き明かす者になるように、助けてください。

一言:世の国と歴史は神様の手にかかっている



2013年 03月 22日 (金)

ダニエル4:19-27
悔い改めのメッセージを伝えたダニエル

1.正直に夢を解き明かしたダニエル(19-26)
 夢の解き明かしが、王にとって良くない内容だったので、ダニエルがそれを話すことは容易なことではありませんでした。しかしダニエルは隠さずに、正直に話しましたが、その解き明かしは次の通りでした。その木は、ネブカデネザル王を指し、当時の王の権威は天と地の果てにまで達しました。しかしひどく傲慢だった王は、人から追い出され、野の獣と共に住み、七年もの間懲らしめを受けるようになります。それを通して、彼は、神様が世の国を治め、主管されることを知るようになり、その時にこそ、彼の国が堅固なものになります。人を喜ばせようとするなら、耳触りのよい言葉だけを選ぶようになります。しかしダニエルは、神様を喜ばせようとしたので、真実を話しました。
2.悔い改めのメッセージを伝えたダニエル(27)
 ダニエルは、夢の解き明かしを全て話した後、王に悔い改めるように勧告しました。「それゆえ、王さま、私の勧告を快く受け入れて、正しい行ないによってあなたの罪を除き、貧しい者をあわれんであなたの咎を除いてください。そうすれば、あなたの繁栄は長く続くでしょう。」暴君に悔い改めを促すことは容易なことではありません。下手をすれば、命を失ってしまうこともあります。しかしダニエルは、何とかして王を救おうとし、かたくなな罪人であっても、悔い改めさえすれば、さばきから心を翻して、赦してくださる神様を信じました。砕かれた心と信仰によって、彼は恐れに打ち勝ち、王に悔い改めのメッセージを伝えることができました。

祈り:主よ!罪の中にいる人々に向かって、大胆に悔い改めのメッセージを伝えることができるように、信仰をください。

一言:悔い改めて、罪の赦しを受けなさい



2013年 03月 23日 (土)

ダニエル4:28-37
高ぶった者をへりくだらせる神様

1.傲慢のために、国を奪われた王(28-33)
 ダニエルが夢を解き明かしてから十二カ月が過ぎた後でした。ネブカデネザル王は宮殿の屋上を歩きながら、言いました。「この大バビロンは、私の権力によって、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が建てたものではないか。」(30)。彼は、自分の能力と権力によって、超強大国を築き上げたかのように、虚勢を張りました。神様に返すべき栄光を、自分が横取りしました。ところが、彼の言葉が終わる前に、天から神様の御声が聞こえて来ました。「ネブカデネザル王。あなたに告げる。国はあなたから取り去られた。」(31)。そして神様の主権が分かる時まで、懲らしめを受けよと、言われました。その御言葉通りに、彼はすぐに王座から追い払われ、精神疾患にかかり、牛のように草を食べる、みじめな生活をするようになりました。
2.心をへりくだらせたことで、再び高められた王(34-37)
 王は、ある日、目を上げて天を見ました。これは、天の神様を意識するようになった、ということです。その時、王の理性が戻って来て、いと高き神様を感謝し、ほめたたえるようになりました。神様の主権を深く認めるようになりました。すると再び王として立てられるようになりました。その時、彼は、高ぶって歩む者をへりくだった者にされる神様を発見し、賛美しました。神様の訓練を通して、傲慢な王は謙遜になり、へりくだると、神様は高くしてくださいます。神様は、へりくだった者に、恵みを施してくださいます。

祈り:主よ!私が高ぶろうとした罪を悔い改めます。私自身をへりくだらせることで、主の恵みを担う者になるように、助けてください。

一言:傲慢は滅びに至る


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