聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2019]

2019年 04月 07日 (日)

ダニエル書2:1-30(21)
神は季節と時を変え

 神様がネブカデネザル王に、帝国の栄枯盛衰に対する計画を夢で見せてくださった理由は何でしょうか。王、呪法師、バビロンの学者たちの中で、その夢について、知ることも解き明かすことも出来る人は誰もいませんでした。神様はただ、ダニエルにだけに知らせてくださいました(18,20)。だとしたら、この夢は、ダニエルとイスラエルの民にくださる神様のメッセージに違いありません。ダニエルは夢の意味を知り、神様を賛美しました。なぜなら、神様がどんな方であるのかを知っていたからです。良い時もあれば、辛い時もあります。冬があれば、夏があります。それで、良い時には謙遜でなければならず、辛い時には望みを持って祈らなければなりません。しかし、イスラエルは良い時には傲慢でした。彼らは偶像を拝み、貧しい者をしいたげ、自分の腹を肥やすのに余念がありませんでした。神様は彼らの罪をご覧になり、試練の時を与えられました。今、彼らは酷く辛い時期にあります。辛い時に、彼らは何をしなければならなかったのでしょうか。他のどんなことよりも、まず神様に立ち返らなければなりませんでした。御言葉が回復されなければならず、聖なる民として回復されなければなりませんでした。そうすれば、神様が再び良い時に変えてくださいます。この望みを持って、ダニエルのように、感謝と賛美をし、時を待たなければなりません。神様はイスラエルを懲らしめ、立ち返らせようと、世の王たちを立てることをし、また、その役割が終われば、廃することもされます。ネブカデネザルが世を治めているように見えますが、彼は神様がお立てになった道具に過ぎません。本当の世の統治者は主なる神様です。神様はダニエル(知者)に知恵を与え、このような神様の大きな御旨を知らせてくださいました。愚かな者は、良い時には傲慢で、辛い時には絶望してしまいます。神様の御旨をよく知らないからです。反面、知恵ある者は、良い時に、恐れ敬う心で担い、辛い時に、自分を顧みて悔い改め、神様の人に回復します。神様が世の中を統治されていることを知っているからです。良い時ですか。謙遜になりましょう。辛い時ですか。望みを持ちましょう。


適用:今は、どんな時ですか

一言:神様が統治されている



2019年 04月 08日 (月)

ダニエル書2:31-49(44)
天の神は一つの国を起こされます

 歴史上、帝国(巨大国家)が初めて登場した時期でした。人々は、大きな力、大きな栄光に初めて接しました。帝国の力と栄光が大きな神の像のように見えました。主なる神様がバビロンとバビロンの偶像に打ち負かされたかのように見えました。大きく強い不信仰の世界が、小さく弱い神様の民の周りを取り囲んでいました。バビロン帝国は永遠に続くかのように思えました。果たして、神様の民は生き残ることができるのでしょうか。外的な状況だけを考えれば、絶望的です。それで、神様の民として生きることを放棄し、バビロンの民に同化することを選びたくなったはずです。しかし、神様は王の夢を通して、ダニエルとイスラエルの民に何を見せてくださったのでしょうか。王の夢は、帝国がどのように発展するか、という内容ではありませんでした。これが誰の手にかかっているのか、に焦点が当てられています。一つの石、人手によらず山から切り出された石、神様によって準備された石が、金、銀、鉄、青銅、粘土を打ち砕きます。本来、石が鉄とぶつかれば、石のほうが砕かれます。しかし、石によって、金と銀と鉄と青銅が砕かれ、風にとばされるもみがらのように、空しく消え去ります。世の国は消えていきますが、神様が立てられる国は、永遠です。その国は、イエス・キリストの十字架を通して立てられる国であり、イエス様の再臨を通して、永遠に、堅固に立てられる神様の御国です。この国が、私たちが永遠に慕い求める本当の国です。
 今も、華麗で強い金のような国、銀のような国が世を支配しているように見えます。暗い街に高層住宅が建ち、海の上に橋がかけられ、荒地が新都市になるのを見ると、お金が世の中を動かしているかのように見えます。その前で、純潔な信仰は嘲笑されます。しかし、夢を通して神様がくださるメッセージは、力を誇り、栄華を極めるものは、暫くの間立っているだけで、空しく消え去ってしまうということです。神様が統べ治めておられることを信じ、神様がお立てになった国を望むなら、バビロンで受ける試練と誘惑に耐えることができます。神様の民としてのアイデンティティを守って生きることができます。


適用:どんな国を望むのか

一言:永遠の神の御国


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