聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2019]

2019年 04月 22日 (月)

ダニエル書6:1-15(10)
いつものように祈り、感謝していた

 ダリヨス王は、ダニエルがきわだっており、執行能力が高いので、彼を百二十人の太守の長に任命して、全国を治めさせました。このためダニエルは妬まれることとなり、敵対する人たちはダニエルを訴える口実を見つめようと努めました。しかし、彼から何の口実も欠点も見つけることができませんでした。仕方なく彼らは、神の律法について口実を見つけ、訴えようと計略を立てました。三十日間、王以外の神にも人にも祈願する者は誰でも、獅子の穴に投げ込まれるという文章を彼らは制定し、王の署名を受けました。ダニエルもこの署名を知っていたはずです。しかし、ダニエルは死んでしまうことを知っていても、家に帰り、いつものように祈りました。
 ダニエルは日に三度エルサレムの方角を向き膝まずいて祈りました。ソロモンの神殿の祈りから、 神殿に向かって祈れば聞き入れられるというみことばに基づき祈っていたのです。異国なのでひそかに祈ればいいように思えますが、ダニエルは窓を開け、膝まずいて、公に祈ったのです。こうして神の民であることを示していたのです。神様がイスラエルをあわれんでくださるようにと、主の栄光の現れを毎日祈りました。ダニエルが祈るたびに主は奇跡のような救いの恵みを施し、ご栄光を現されました。王の与える食物をとらずとも健康でいられた恵み、知恵と夢を解き明かす能力、炉に投げ込まれても奇跡的に助かったこと、ネブカデネザル王の夢から天地におられる主を体験したことなどです。祈りにより異国の地でも生きておられる神様を体験し、神様を現しました。死の危険がある中でもいつものように祈りました。獅子の穴が彼の祈りをやめさせることはありませんでした。祈りによって神様との親密な交わりを味わったダニエルは、このことも神様が助けてくださると信じました。だから死の危険があっても動揺することなく、いつものように祈ったのです。むしろこのことがあっても主がさらに大きく働いてくださることを信じ、感謝していました。大変な時ほどむしろ感謝の祈りをささげる人でした。主はダニエルを喜ばれ、彼を通してご自身のご栄光を現されます。


適用:祈りの人ですか

一言:日に三度膝まずいて祈っていた



2019年 04月 23日 (火)

ダニエル書6:16-28(27)
救って解放し

 王の禁令を破り、祈りをささげたダニエルは捕まり、獅子の穴に投げ込まれました。獅子の穴に投げ込まれることにもダニエルは恐れず、命を懸けて祈ることができたのはどうしてでしょうか。「彼が神に信頼していたからである」(23b)生きておられ、働かれる神を信じていたからです。ダリヨス王はダニエルを哀れみ、一晩中断食をして、食事もとらず、眠けも催しませんでした。夜明けに日が輝き出すとすぐ、悲痛な声でダニエルに呼びかけました。死んだものと思い、泣きながら呼びかけたのです。しかし、予想外にも獅子の穴からダニエルの声がしたのです。「王さま。永遠に生きられますように。」驚くべきことが起こりました。神はみ使いを送り、飢えた獅子の口をふさいで、救って下さったとダニエルは証しました。主は生きておられ、働いてくださるのです。信仰ある者の祈りを聞いてくださり、働かれる神です。このことを体験したダリヨス王は、非常に喜び、全土に文章を書き送りました。「ダニエルの神の前に震え、おののけ。この方こそ生ける神。永遠に堅く立つ方。その国は滅びることなく、その主権はいつまでも続く。この方は人を救って解放し、天においても、地においてもしるしと奇跡を行い、獅子の力からダニエルを救い出された。」ダニエルは異国の地にあっても生きておられる神を信じ祈りました。祈りを通して神様を体験し、信仰が育まれ、獅子の口をふさぐ信仰の勇士となりました(ヘブ11:33)。ダニヨス王を通して、救いをなし、解放させる神様を全土に知らしめたのです。


適用:獅子の穴のような危機に処せられていますか

一言:神様を信じ祈りましょう


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