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2019年 04月 25日 (木)

ダニエル書8:1-27(19)
終わりの定めの時にかかわるからだ

 8章は、雄羊と雄やぎに関する幻で、世の終わりの時に起こることを示しています。まず、雄羊はメディヤとペルシャの王のことで、メディヤのあとのペルシャの方が強いことを意味します。雄羊を地に打ち倒し、立った雄やぎはギリシヤ王アレキサンダーを指しています。その後、4つの国が起こります、がその中のひとつが麗しいイスラエルで非常に大きくなります。これはシリア地方を統治したセレウコス王朝時代のアンティオコス・エピファネスを指しています。彼は軍隊を率いて、BC169年、エルサレムに入りBC167年に神殿を掌握し、三年間聖なる神殿を汚しました。彼は自らを「ゼウス・アンティオコス・エピファネス」つまり、神の顕現と称し、神に敵対し、常供のささげ物は取り上げられました。神殿に豚の頭を飾り、偶像崇拝しました。残酷なまでに人々を殺しました。この当時どれほど苦しかったのか人々は「いつまでのことだろう」と嘆息しました。それは二千三百の夕と朝、約三年間続きました。しかし、悪人は滅びるしかありません。「人手によらずに、彼は砕かれる」(25)とのみことばのとおり、彼はBC164年、突然死してしまいます。神様が打たれたのです。この幻は世の終わりに必ず起こる出来事です。イエス様が再臨なさる前、キリストの敵が現れ、聖徒たちを苦しめ、殺します。私たちはどうすればいいでしょうか。ダニエルは幻のことで、病気になりました。しかし、27節を見ると、その後、起きて王の事務をとったとあります。大臣として王を支える仕事をし、現在与えられた責任を熱心に全うしたということです。世の終わりに働かれる神様っを信じ、また勝利を与えてくださることを信じ、この神様に希望を置き、私たちは今現在与えられたことを担ってゆくことが大切です。イエス様は、「荒らす憎むべきもの」が、自分の立ってはならない所に立っているのを見たなら悟りなさいと仰せられました。また終わりの時に、「福音がまずあらゆる民族に宣べ伝えられなければならない」(マコ13:10)とビジョンとともに福音伝道の使命をお与えになられました。私たちはこの使命を最後まで担うのです。


適用:終わりの時、何をするべきでしょうか

一言:黙々と使命を担うことです


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