聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2019]

2019年 04月 27日 (土)

ダニエル書10:1-11:1(19)
神に愛されている人よ

 ペルシャの王クロスの第三年に、ダニエルは幻の中で大きないくさについてのことばを受けました。そのころのダニエルは神の前にへりくだり、三週間の喪に服していました(2,12)。その年の第一の月の二十四日に、ダニエルはディグリス川の岸にて、幻の中で一人の人を見ました。その人は亜麻布の衣を着、腰には純金の帯を締めていました。そのからだは緑柱石のようであり、その顔はいなずまのようであり、その目は燃えるたいまつのようであり、その腕と足は、みがき上げた青銅のようでした。そのことばの声は群衆の声のようでした。これは神の御子イエスキリストの御姿でした(黙1:13-16)。幻を見たダニエルは、うちから力が抜け、顔も死人のように蒼白になっていました。いっしょにいた人々は、その幻を見なかったですが、雰囲気に圧倒され、震え上がって逃げてしまいました。キリストの栄光と権威がどれほどの大きさであったかを物語っています。
 その時、主の手がダニエルの手とひざにふれ、ゆさぶり、立たせました。ダニエルの名前を呼びかけながら主は彼を安心させました。ご自身が来られたのはダニエルの祈りに応じたからだと仰せられました。事実、主は、ダニエルが祈り始めた初めの日から、祈りを聞いておられました。二十一日も祈りの応答が遅れたのは、サタンのしもべであるペルシャの国の君が妨害し、ダニエルを来させなくしていたからです。しかし、ミカエルの助けによりダニエルは来て、終わりの日に起こることを説明されました。しかし、ダニエルはまだ力が抜けたままで、体をまともに起こしておくことができませんでした。すると主が彼に触れ、力づけてくださいました。「神に愛されている人よ。恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。」(19a)ダニエルは奮い立ち、主のみことばを聞けました。主はもう一度いくさに関するメッセージを告げられました。主の慰めや力づけられるとき、神に愛されている人は強められるのです。


適用:苦痛の中にいますか

一言:強くあれ


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