聖書別日ごとの糧   >>   ダニエル書[2020]

2020年 03月 17日 (火)

ダニエル書11:2-27(4)
彼が支配したほどの権力もなく

 5節からは、南の王(エジプトの王)と北の王(シリアの王)との間の争いについての予言です。「南の王」の一将軍であったセレウコスが、強くなって王国を築き、「北の王」となります(5)。南の王と北の王は和睦しますが(6)、世代が変わると、南の王が北の国を侵略して勝利します(7,8)。北の王は、復讐戦を展開します(9,10)。しかし、南の王が勝ちます(11)。南の王は高慢になって数万人を殺しますが、その勢力は大きくなりません(12)。続く北の王(アンティオコス)の攻撃に、南の軍は対抗する力がありません(13-16)。北の王は、自分の娘(クレオパトラ1世)を南の王(プトレマイオス5世)に与え、南の国を滅ぼそうとしますが、その計画は失敗に終わります(17)。北の王は、新たに現れた首領(ローマ海軍の長ルキウス・スキピオ)に負けます(18,19)。神様は、王位を受け継ぐ北の王の悲惨な姿についても言われます(20-27)。これらの預言は、BC535年頃にダニエルに与えられましたが、歴史を見ると、ダニエルが聞かされた通りになりました。世界の国の盛衰興亡が、神様の御言葉通り、その主権通りに行われることを示します。これを知っている指導者は、自分の思いのままにではなく、神様の御旨を求めて、それに従います。

適用:権勢をほしいままにできると思いますか

一言:神様の御旨の通りになる



2020年 03月 18日 (水)

ダニエル書11:28-45(45)
彼の終わりが来て

 北の王は、自分の思いのままに行い、自分を高め、すべての神より自分を大きいものとします。彼は、他のすべての神々を軽蔑しますが、「とりでの神」、つまり軍事力と戦争を神とし、あがめました。彼は自分を認めて、自分にへつらう者にだけ力を与え、賄賂を受けては、土地を分け与えました。彼は戦争狂として、多くの国に打ち勝ちます。しかし、最終的に彼の終わりが来て、彼が死ぬとき、誰も彼を助けてくれません。北の王の姿を持つ反キリストは、いくら強くても、必ず終わりがきます。神様は、その主権通りに定めたことを必ず成し遂げられます(36b)

適用:なぜ反キリストを恐れてはならないのですか

一言:彼の終わりが来る


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