聖書別日ごとの糧   >>   ハバクク書[2019]

2019年 10月 23日 (水)

ハバクク書1:1-17(1)
主よ、いつまででしょうか

 ハバククは、ユダがバビロンに滅びる直前に、混乱した政局で生きた人です。その時代は、律法は眠り、さばきはいつまでも行われず、悪者が正しい人を取り囲み、さばきが曲げられて行われていた時代でした。正しい人より悪者がもっと多く、悪者が勢力を得ていました。当然、その時代は暴行、暴虐、闘争、争いが満ちた曲がった世でした。義人はこのような時代を見て嘆き苦しみながら祈ります。この悪から救って下さるように切に祈ります。ところが、いくら祈っても主は聞いてくださらないのです。救ってくださいと叫んでも沈黙されます。義人は息苦しく「いつまでですか。」と嘆息します。また、「なぜ、あなたは私に、わざわいを見せ、労苦をながめておられるのですか。」と質問しました。ここで祈る義人を見ます。義人はいくら苦労しても、その答えが神様にあると知っているので、神様の宮に進んで祈ります。今、周囲で起きている罪悪の問題、苦しい問題を持って、主の宮に行って祈ります。主の答えが遅くても義人は祈り続け、その時代に向けた神様の御旨を悟るべきです。
 ハバククが祈ると、神様は答えて下さいました。それは、驚くべき答えでした。強暴で恐ろしいひょうよりも速く、鷲のように飛びかかって攻撃するカルデヤ人を起こし、ユダをさばくということです(6)。神様は、その民が悔い改めることを待っておられますが、悔い改めることなく、悪を行い続けるなら裁かれます。ハバククの救いに対する祈りは、さばきの答えとなりました。この答えを聞いてハバククは、なぜ、悪人カルデヤを通して義人を滅亡させるのかと問い詰めました。「あなたの目はあまりきよいのに、なぜ、裏切る者をながめておられるのですか。」と聞きました。悪者を通して無慈悲に諸国を滅亡させるのが正しいのか問い詰めました。神様は、悪が蔓延すると、これ以上耐えることが出来ず、もっと強い者カルデヤを立ててさばかれます。カルデヤを立ててさばくのが神様の御旨です。


適用:悪人たちの故に苦痛を受ける時どのようにしますか

一言:主に祈りなさい


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