聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2006]

2006年 05月 13日 (土)

マルコの福音書3:1-19
十二弟子を任命されたイエス様


Ⅰ.安息日に片手のなえた人を直されたイエス様(1-6)

 イエス様が会堂で御言葉を教えておられた時、パリサイ人たちが片手のなえた人を利用してイエス様を訴えようとしました。イエス様はこのような彼らの良心に訴えました。「安息日にしてよいのは、善を行なうことなのか、それとも悪を行なうことなのか。いのちを救うことなのか、それとも殺すことなのか。」(4)。そして片手のなえた人を直してくださいました。そのためイエス様はいのちの危険にさらされるようになりました(6)。イエス様は一人のいのちを生かすために、ご自分のいのちを捨てる良い牧者です(ヨハ10:11)。

Ⅱ.十二弟子を任命されたイエス様(7-19)

 イエス様のうわさが広まると、ユダだけではなく、近隣の異邦人の地域にまで多くの群衆がイエス様のみもとにやって来ました。その時、イエス様は山に登り、ご自身のお望みになる者たち、すなわち育てようと心に決めた人々を呼び寄せられました(13)。そして十二弟子を選び、使徒としてお立てになりました。その目的はイエス様と共にいてイエス様を学び、将来伝道者であり、霊的な権威を持った牧者として育てるためでした(14,15)。

 選ばれた彼らは平凡で足りない者たちでしたが、学ぼうとする心がある謙遜な者たちでした。イエス様は長期的な見通しの中で、多くの人々よりは、彼らを将来霊的な指導者であり、神様の御業の主人公として育てるのに、御業の焦点を置かれました。それでイエス様の使徒として召されることは言いようのない恵みであり、特権です。私たちがこの召されの恵みを受け入れる必要があります。


祈り:主よ!私のような足りない者も使徒として召され、育てようとされることを感謝します。私も良き使徒養成家になります。

一言:福音の御業の焦点は使徒養成



2006年 05月 14日 (日)

マルコの福音書3:20-35
イエス様の本当の家族


Ⅰ.聖霊をけがす罪(20-30)

 イエス様が食事をする時間もなく羊たちに仕えていると、イエス様の親族たちが、イエス様が狂ったと言って連れ戻しに出て来ました。その上、律法学者たちは、イエス様が悪霊のかしらベルゼブルによって、悪霊を追い出していると悪態をつきました。イエス様は彼らの主張がこじつけであることを悟らせ、ご自分が悪霊よりも強いものであり、聖霊の力によってサタンを縛り上げる御業を成しておられることを証しされました(27)。そして聖霊をけがす罪は永遠に赦されないと警告されました(29)。聖霊の御業をサタンの仕業とすることは、聖霊をけがす罪です。

Ⅱ.神のみこころを行なう人(31-35)

 その時、イエス様の母と兄弟たちが来て、人をやり、イエス様を呼ばせました。彼らはイエス様のことが心配になって来たのです。しかしイエス様はその頼みを断り、回りにすわっている人々をご覧になり、言われました。「ご覧なさい。わたしの母、わたしの兄弟たちです。神のみこころを行なう人はだれでも、わたしの兄弟、姉妹、また母なのです。」(34,35)。

 イエス様の家族観は神様中心でした。イエス様は、ご自分の肉親よりも、神様の御心を行なう人々を、もっと愛されました。神様のみこころを行なう人を、ご自分の兄弟、姉妹、本当の家族として考えました。またご自分の肉親も、このように神様のみこころを行なう者たちになることを願われました。家族たちがイエス様を信じて救いを受け、神様の御心を行なうように仕えることが、正しい家族愛です。


祈り:主よ!私が神様の中心の新しい家族観を持つように助け、神様の中で私の家族を愛するように助けてください。

一言:神様中心の家族


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