聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2006]

2006年 07月 22日 (土)

マルコ13:1-13
福音がまずあらゆる民族に


Ⅰ.この大きな建物を見ているのですか(1-4)

 イエス様の弟子のひとりが雄大な宮を見て驚きの声を上げました。しかしイエス様はこの大きく華麗なエルサレム神殿が徹底的に破壊されることを預言されました(2)。イエス様は外見の美しさや雄大さをご覧にならず、その中心の腐敗をご覧になり、神様のさばきが臨むことを警告されました。宮が破壊されるという預言を聞いて、ペテロを中心に四人の弟子たちがイエス様に時代の前兆について、ひそかに質問しました(4)。彼らに霊的な洞察力と時代の前兆に対する問題意識が生じ始めました。

Ⅱ.福音がまずあらゆる民族に(5-13)

 イエス様は世の終わりの前兆について話してくださいました。世の終わりにはにせキリストが出現して人々を惑わします。内乱と戦争、地震、ききんのような災難が絶えず起こります。それだけではなく神様を憎む者たちが多くなり、クリスチャンたちを迫害します。そして両親や兄弟から迫害を受け、全ての人から憎まれるようになります(12)。

 その時、私たちは人に惑わされないように注意しなければなりません(5)。災難の知らせを恐れてはなりません。また聖霊に頼り、最後まで耐え忍ばなければなりません(11,13)。そしてそのような中、世界宣教に続けて力を入れなければなりません(10)。イエス様は、福音がまずあらゆる民族に宣べ伝えられてから世の終わりが来ると言われました。歴史の主観者である神様は万民の救いに向けて世の歴史を動かしていかれます。


祈り:主よ!私が世の前兆にとらわれずに、まず福音を世界に宣べ伝えることに力を入れることができるように助けてください。

一言:福音がまずあらゆる民族に



2006年 07月 23日 (日)

マルコ13:14-27
栄光ある人の子の再臨


Ⅰ.最後の患難(14-23)

 最後の患難は、「荒らす憎むべきもの」が立ってはならない所に立っている時に起こります(14)。クリスチャンたちの間でも創造の秩序が破壊され、霊的な価値観が地に落ちることを意味します(ダニ9:27)。この時、前にも後にもない大患難が起こるようになります。その時クリスチャンたちは世に対する未練を完全に捨てなければなりません(14-16)。神様の主権と愛をかたくつかみ、祈らなければなりません(17-20)。しるしや不思議なことで惑わしてくるにせキリストに注意しなければなりません(21-23)。

Ⅱ.人の子の再臨(24-27)

 患難の後には、太陽は暗くなり、月は光を放たず、天の万象は揺り動かされます。その時にイエス様は雲に乗って偉大な力と栄光を帯びた王の王、主の主として再臨されます。再臨されるイエス様は天の御使いたちを送り、選びの民を地の果てから天の果てまで、集められます。

 イエス様の再臨はクリスチャンたちには救いが完成した望みの日ですが、ノンクリスチャンたちには恐ろしいさばきの日です。また私たちを長く苦しめる罪と死の勢力が滅びる日です。この最後の勝利の日を仰ぎ見る時、患難の中でも気落ちせずに信仰によって生きることができます。


祈り:主よ!私の主の再臨を慕い求めます。患難の日に祈りに力を入れ、信仰の中心を守ります。

一言:栄光ある主を慕い求め



2006年 07月 24日 (月)

マルコ13:28-37
目をさまし、注意していなさい。


Ⅰ.いちじくの木から、たとえを学びなさい(28-31)

 いちじくの木の枝が柔らかになって、葉が出て来ると、夏の近いことが分かります。このように世の終わりの前兆が現れれば、イエス様の再臨が迫って来ていることを知らなければなりません。イエス様の再臨は決して遠い未来に起きることではありません。それで私たちは霊的な分別力を持たなければなりません。

 今日では、主が言われた終わりの前兆がところどころで起きています。その状況を見た時、イエス様が再臨される日が迫って来ていることは否定できません。人の子が戸口まで立っていることは間違いありません。イエス様の全ての御言葉は必ず成就される、絶対的な真理です。

Ⅱ.目をさまし、注意していなさい(32-37)

 イエス様がいつ再臨されるのか、誰も知りません。天の御使いたちもイエス様も知らず、ただ父なる神様だけが知っておられます。これは神様の主権に属しているからです。

 それで主が来られる時を、無理して知ろうとしてはいけません。時と期限は神様にゆだね、いつ来られても喜んで新郎である主を迎え入れる事ができるように準備をしなければなりません。いつ帰って来るか分からない家の主人を待つしもべのように目をさましていなければなりません(33-35)。不意に帰って来られた時、眠っているのを見られないようにしなければなりません。霊的な緊張をとかず、神様に任された使命を忠実に担わなければなりません。


祈り:主の来られる日が遠くないことが分かります。私が日々目を覚まして、任された使命を忠実に担うことができるように助けてください。

一言:目を覚ましていなさい。


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