バプテスマのヨハネの両親はアビヤの組の祭司で、神様の御前に正しく、主のすべての戒めと定めを落度なく行っていました。ところが、彼らには子供がいませんでした。そのせいで気落ちしてふさぎ込んでしまってもおかしくない状況でした。しかし、ザカリヤとエリサベツは任された職務に忠実で、正しく生きました。主の時が来て、神様は彼が主の神殿に入って香をたくくじに当たるようにし、偉大な息子を授かるようにしてくださいました。彼の息子は主の御前ですぐれた者となり、多くの人々を主に立ち返らせます。旧約で遣わすと約束された預言者エリヤの霊と力をもって働きます。ザカリヤは、いざ息子を与えられると聞くと、信じられませんでした。すると、御使いはこれらのことが起こる日までは言葉が話せなくなると伝えました。なぜなら、彼が主のことばを信じなかったからです。その後、妻エリサベツはみごもりました。彼女は五か月の間引きこもってこう言いました。「主よ、人中で私の恥を取り除こうと心にかけられ、今、私をこのようにしてくださいました。」
私たちは、主の御前に正しく生きているにもかかわらず、恥をかくことがあります。しかし、そんな時でも、ザカリヤとエリサベツのように神様の御前に正しく生き、忠実に務めを果たさなければなりません。そうすれば、神様に尊く思われ、救いの御業に大きく用いられます。

適用:神様の御前に正しいですか?

一言:主のすべての戒めとさだめを落度なく

マリヤは、処女である自分から子供が産まれるのは不可能だと言いました。すると、御使いは聖霊の力で子供が産まれることを伝えました。全能なる神様の御力が彼女を覆うと処女マリヤから子供が産まれます。御使いは、親類のエリサベツも、年老いて不妊の女であると言われていたのに男の子を宿し、もう六か月になっていると言いました。神様の御言葉は必ず成されます。御使いの話を聞いたマリヤは、自分は主のはしためなので、主のおことばどおりこの身になりますようにと言いました。
マリヤは、自分を主のはしためとして認識していたので、神様の御心に従順になり、処女の身でありながら神様の御子を産もうと決断することができました。自分に臨まれた神様の恵みを担うことができました。私たちは自分を神様のしもべとして認識し、御心に従順にならなければなりません。自分の人生の主人は神様であり、導く方は御霊であることを認めなければなりません。そうしてこそ、神様が私たちのうちに宿る恵みを担うことができます。

適用:あなたに臨まれた恵みは何ですか?

一言:恵まれた方

マリヤが喜びたたえている神様はどんな方でしょうか。神様は卑しい者に目を留めてくださる方です。その御名は聖く、主を恐れかしこむ者にあわれみを施す方です。心の思いの高ぶっている者を追い散らします。権力ある者を引き降ろされ、低い者を引き上げられます。飢えた者を良いもので満ち足らせ、富む者を何も持たせないで追い返されます。
卑しい者は世の中でさげすまれます。権利が守られず悔しい思いをすることが多々あります。しかし、高ぶっている者を引き降ろし、低い者を引き上げる神様にあって、私たちは望みを持つことができます。 神様は、私たちが主にあってもっとも低き者、もっとも卑しき者となる時、 目を留めてくださる方です。

適用:主への賛美は何ですか?

一言:低い者を高く引き上げ

人間に贖いが必要である理由は、人が敵の勢力に捕らわれているからです。ザカリヤにとっての敵は、きよく、正しく、恐れなく主の御前に仕えることを妨害してくる勢力です。イスラエルの民にとっては、暗黒と死の陰にすわらせる勢力です。神様はこんなイスラエルの民を顧みてくださいました。神様は彼らのために救いの角をダビデの家に立てられました。角は力の象徴です。神様は敵の手から御自分の民を救い出すことのできる、力あるキリストを遣わされます。キリストが来られることは、旧約の預言の成就です。敵に捕らわれている私たちを救い出すために、キリストが来られるということを思うと、ザカリヤの口からは自ずと賛美が流れ出ました。
イエス様を受け入れるなら、捕らわれていた敵の勢力から救われます。イエス様が私たちの人生に訪ねて来られると、私たちを壊す敵である罪から救ってくださり、生涯のすべての日に、きよく、正しく、恐れなく、主の御前に仕えることが出来るようにしてくださいます。暗黒と死の陰から立ち上がって、平和の道を歩くようになります。

適用:誰一人私を顧みる人はいないと思っていませんか?

一言:顧みてくださる神様