聖書別日ごとの糧   >>   コリント人Ⅱ[2021]

2021年 12月 01日 (水)

コリント人への手紙第二10:1-18(17)
誇る者は主を誇れ

コリント教会には、パウロを否定する人たちがいました。彼らは、自分たちのほうが堂々としており、話も上手で、パウロよりも優れていると考えました。自分たちの人間的な優位性を誇り、パウロの柔和さや優しさ、弱さなども権威の無さだとみなし、非難しました。パウロの手紙は重みがあって力強くても、実際に会ってみると弱々しく、話は大したことはない、と言いました(10)。そんな彼らに対して、パウロは強い口調ではっきりと答えました。

パウロは自分のうわべだけを見ないで、キリストに属している者として、もう一度よく考えてほしいと願いました。彼は、「神のために要塞を打ち倒す力」のある武器が自分には与えられているという確信を持ち、「様々な議論と、神の知識に逆らって立つあらゆる高ぶりを打ち倒し、また、すべてのはかりごとを取り押さえて、キリストに服従させ」、あらゆる不従順を罰する用意をしていました。ですから、パウロを否定し、パウロの伝えた主の福音を否定する者たちに対しては、これらの力を用いて罰することも出来たわけです。ところが、パウロとしては、そのような確信から強気にふるまわないですむように願いました(2)。パウロは、彼らを倒すためにではなく、建てるために、これらの権威が神によって与えられていると分かっていたからです。パウロは、聖徒たちの信仰の成長をどうしたら助けることが出来るかを考えました。「誇る者は主を誇れ」(17,エレミヤ9:24)と、彼は言います。誇ること自体は、悪いことではありません。何を誇るかが問題です。



適用:何を誇りますか

一言:主なる神さまを誇ります


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