聖書別日ごとの糧   >>   ピリピ[2005]

2005年 07月 07日 (木)

ピリピ人への手紙2:1-11
あなたがたの間では、


ピリピの聖徒たちは個人信仰が非常に優れていました。しかし彼らはよく心を合わせることができませんでした。パウロはこの問題を積極的に解決するように言っています。

Ⅰ.互いに人を自分よりもすぐれた者と思いなさい(1-4)

 ピリピの聖徒たちが心を合わせるためには、何に力を入れなければならないのでしょうか。第一に、競争心と虚栄心を捨てなければなりません。競争心と虚栄心が争いを引き起こします。第二に、ただ謙遜な心で人を自分よりもすぐれた者と思わなければなりません。人をすぐれた者と思い、謙遜に学ぶ人は絶えず成長します。第三に、自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなければなりません。

Ⅱ.あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい(5-11)

 傲慢は私たち人間の罪深い本性です。私たちがどのようにして謙遜になることができるのでしょうか。5節をご覧ください。「あなたがたの間では、そのような心構えでいなさい。それはキリスト・イエスのうちにも見られるものです。」イエス様は神様に等しいお方です。しかしその全ての栄光と権威を捨てて、しもべの位置にまで低くなられ、十字架で死ぬまで神様に従われました。

 このイエス様の心を抱く時、私たちはいくら傲慢な者であっても、主の愛と謙遜を抱いて仕えることができるのです。神様は、ご自分を低くされたイエス様を高く上げられました(9,10)。すべての名にまさる名をお与えになり、天と地と、地の下にあるすべてのものが、キリストの前にひざをかがめるようにされました。


祈り:主よ!傲慢に行なって多くの人々を傷つけた罪を悔い改めます。私が主の心を抱いて学び、謙遜なしもべになるように助けてください。

一言:キリスト・イエスの心構え



2005年 07月 08日 (金)

ピリピ人への手紙2:12-18
恐れおののいて自分の救いを達成してください


Ⅰ.恐れおののいて自分の救いを達成してください(12,13)

 神様の教会を導いて行く方は目に見える人ではなく、私たちのうちに働いておられる神様です。神様は、ご自分が喜ばれる御旨に従って私たちのうちに望みを置いて、働いてくださるのです。

 それで私たちは人の視線を気にせずに、いつも従順であったように、神様の御前で恐れおののいて、自分の救いを達成していかなければなりません(12)。目に見える人の前で信仰生活をする人は二重生活をするようになり、決定的な瞬間に信仰を失い、つまずくようになるのです。

Ⅱ.つぶやかず、疑わずに行ないなさい(14-18)

 聖徒の共同体では、互いにつぶやきと疑いがあってはいけません(14)。神様の子どもは、その生活において不信仰の人々から非難されるところがあってはなりません。そしていのちの御言葉をしっかり握って従順することで、逆らう世の人々の光とならなければならないのです。

 使徒パウロはピリピの聖徒たちが世俗主義に陥らず、世の人々の鑑になることを切に望みます。そのような時、キリストの日に主の賞賛を受けることができるからです。パウロは羊たちのためならば、自分が殉教の血を流してでも喜ぶ、と告白しています(17)。彼は本当の牧者でした。


祈り:主よ!この罪人が神様に対して恐れ敬う心を失い、自分勝手に行なっていたことを悔い改めます。私がいつでも恐れ敬う心で、私の救いに至るようにしてください。

一言:私のうちに働いておられる神様



2005年 07月 09日 (土)

ピリピ人への手紙2:19-30
彼のような人々には尊敬を払いなさい


Ⅰ.キリストのことを求めるテモテ(19-23)

 テモテは使徒パウロと志を同じにする同労者でした。テモテは羊たちを愛するパウロの心をよく知る同労者でした。それでパウロはテモテこそピリピの羊たちに対して、真実に満ちた関心を持つことが出きる人であることを確信し、彼を送ろうとしました。

 またテモテは使徒パウロに対して父親に仕えるように仕え、福音のために共に苦労した人です。パウロが監獄に入れられると、多くの人々が去って行きましたが、テモテは最後まで神様の福音の御業を守り続けました。

Ⅱ.いのちを顧みないエパフロデト(24-30)

 エパフロデトはピリピの聖徒たちの献金をローマに持って行った使いでした。ところが彼はローマで大病にかかり、死の苦しみを味わいました。彼が病気になったという知らせを聞いたピリピの聖徒たちは非常に心配しました。しかし神様の憐れみによって病気は癒されました。彼はキリストのために、死に至るまで自分のいのちを顧みなかった信仰の勇士でした。

 パウロはこのように主と福音の御業に、忠実に務めて来た人たちに尊敬を払いなさいと言いました。私たちは人間的な条件よりも、忠実な信仰の人々に尊敬を払わなければなりません。


祈り:主よ!私が世俗的な価値観を持って生きて来た罪を悔い改めます。私がテモテとエパフロデトのような主のしもべたちに尊敬を払うように助けてください。

一言:信仰の人に尊敬を払いなさい


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