□8月19日(火)
わたしの名を伝えるために、私の選びの器
使徒の働き9:1-19(15)
聖書本文
9:1 さて、サウロはなおも主の弟子たちを脅かして殺害しようと息巻き、大祭司のところに行って、
9:2 ダマスコの諸会堂宛ての手紙を求めた。それは、この道の者であれば男でも女でも見つけ出し、縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。
9:3 ところが、サウロが道を進んでダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。
9:4 彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」
9:5 彼が「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。
9:6 立ち上がって、町に入りなさい。そうすれば、あなたがしなければならないことが告げられる。」
9:7 同行していた人たちは、声は聞こえてもだれも見えないので、ものも言えずに立っていた。
9:8 サウロは地面から立ち上がった。しかし、 目を開けていたものの、何も見えなかった。それで人々は彼の手を引いて、ダマスコに連れて行った。
9:9 彼は三日間、目が見えず、食べることも飲むこともしなかった。
9:10 さて、ダマスコにアナニアという名の弟子がいた。主が幻の中で「アナニアよ」と言われたので、彼は「主よ、ここにおります」と答えた。
9:11 すると、主はこう言われた。「立って、『まっすぐ』と呼ばれる通りに行き、ユダの家にいるサウロという名のタルソ人を訪ねなさい。彼はそこで祈っています。
9:12 彼は幻の中で、アナニアという名の人が入って来て、自分の上に手を置き、再び見えるようにしてくれるのを見たのです。」
9:13 しかし、アナニアは答えた。「主よ。私は多くの人たちから、この人がエルサレムで、あなたの聖徒たちにどんなにひどいことをしたかを聞きました。
9:14 彼はここでも、あなたの名を呼ぶ者たちをみな捕縛する権限を、祭司長たちから与えられています。」
9:15 しかし、主はアナニアに言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子らの前に運ぶ、わたしの選びの器です。
9:16 彼がわたしの名のためにどんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示します。」
9:17 そこでアナニアは出かけて行って、その家に入り、サウロの上に手を置いて言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中であなたに現れた主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」
9:18 するとただちに、サウロの目から鱗のような物が落ちて、目が見えるようになった。そこで、彼は立ち上がってバプテスマを受け、
9:19 食事をして元気になった。
サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちとともにいて、
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
サウロは主の弟子たちを縛り上げてエルサレムに引いて来ようと、ダマスコまで行きました。近くまで来た時、突然、天からの光が彼の周りを照らしました。彼は地に倒れて、「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」と自分に語りかける声を聞きました。彼が「主よ、あなたはどなたですか。」と言うと、「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」と答えがありました。サウロは霊的無知と誤った熱心のせいでイエス様を迫害していました。そのような彼のところにイエス様は訪ねて来てくださったのです。サウロは三日間目が見えず、食べることも飲むこともしませんでした。頑な彼の心は砕かれ、自分の本当の姿を悟るようになりました。イエス様はアナ二アという弟子に、サウロを訪ねるように言われました。アナニアにとって、それは非常に従いづらい命令でした。しかし、イエス様はサウロがご自分の名を、異邦人、王達、イスラエルの子らの前に運ぶ、主の選びの器であると説明されました。イエス様は迫害者サウロを一方的な恵みと憐れみによって赦し、異邦人の使徒として選んで立ててくださったのです。しかし、イエス様は彼が主の名のために多くの苦しみを受けなければならないことも示されました。アナ二アはイエス様の御旨に従い、サウロの上に手を置いて祈りました。アナ二アは迫害者だったパウロを兄弟として受け入れました。
イエス様は、私たちをも、この時代の使徒として招いて下さいました。それは、私たちが主の前で立派だからでも、またその資格があるからでもありません。ただ、イエス様の一方的な恵みによって選ばれたのです。ですから、私たちは信仰によって主の召されを受け入れ、感謝して、この高貴な職分を担えさえすればよいのです。
祈り:迫害者サウロを主の選びの器として呼んでくださったイエス様、神から離れ、自分勝手な道を歩んでいた私のことも顧み、使徒として召して下さり感謝します。主の招きは、恵みであり、栄光でありますが、苦難の道でもあります。主から召された恵みを覚えながら、アナ二アのように素直に主に従って生きるように祈ります。
一言:召されの恵み
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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