□5月20日(火)
わたしに祈ったことをわたしは聞いた
列王記第二19:20-37(20)
聖書本文
19:20 アモツの子イザヤはヒゼキヤのところに人を送って言った。「イスラエルの神、【主】はこう言われる。『あなたがアッシリアの王センナケリブについて、わたしに祈ったことを、わたしは聞いた。』
19:21 【主】が彼について語られたことばは、このとおりである。
『処女である娘シオンは
おまえを蔑み、おまえを嘲る。
娘エルサレムは
おまえのうしろで頭を振る。
19:22 おまえはだれをそしり、だれをののしったのか。
だれに向かって声をあげ、
高慢な目を上げたのか。
イスラエルの聖なる者に対してだ。
19:23 おまえは使者たちを通して、
主をそしって言った。
「多くの戦車を率いて、
私は山々の頂に、
レバノンの奥深くへ上って行った。
そのそびえる杉の木と
美しいもみの木を切り倒し、
その果ての高地、
木の茂った園にまで入って行った。
19:24 私は井戸を掘って、他国の水を飲み、
足の裏で
エジプトのすべての川を干上がらせた」と。
19:25 おまえは聞かなかったのか。
遠い昔に、わたしがそれをなし、
大昔に、わたしがそれを計画し、
今、それを果たしたことを。
それで、おまえは城壁のある町々を荒らして
廃墟の石くれの山としたのだ。
19:26 その住民は力失せ、打ちのめされて恥を見て、
野の草や青菜、
育つ前に干からびる屋根の草のようになった。
19:27 おまえが座るのも、出て行くのも、
おまえが入るのも、わたしはよく知っている。
わたしに向かっていきり立つのも。
19:28 おまえがわたしに向かっていきり立ち、
おまえの安逸がわたしの耳に届いたので、
わたしはおまえの鼻に鉤輪を、
口にくつわをはめ、
おまえを、もと来た道に引き戻す。』
19:29 あなたへのしるしは、このとおりである。
『今年は、落ち穂から生えたものを食べ、
二年目は、それから生えたものを食べ、
三年目は、種を蒔いて刈り入れ、
ぶどう畑を作ってその実を食べる。
19:30 ユダの家の中の逃れの者、残された者は
下に根を張り、上に実を結ぶ。
19:31 エルサレムから残りの者が、
シオンの山から、逃れの者が出て来るからである。
万軍の【主】の熱心がこれを成し遂げる。』
19:32 それゆえ、アッシリアの王について、
【主】はこう言われる。
『彼はこの都に侵入しない。
また、ここに矢を放たず、
これに盾をもって迫らず、
塁を築いてこれを攻めることもない。
19:33 彼は、もと来た道を引き返し、
この都には入らない──【主】のことば──。
19:34 わたしはこの都を守って、これを救う。
わたしのために、
わたしのしもべダビデのために。』」
19:35 その夜、【主】の使いが出て行き、アッシリアの陣営で十八万五千人を打ち殺した。人々が翌朝早く起きて見ると、なんと、彼らはみな死体となっていた。
19:36 アッシリアの王センナケリブは陣をたたんで去り、帰ってニネベに住んだ。
19:37 彼が自分の神ニスロクの神殿で拝んでいたとき、その息子たち、アデラメレクとサルエツェルは、剣で彼を打ち殺した。彼らはアララテの地へ逃れ、彼の子エサル・ハドンが代わって王となった。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
イザヤはヒゼキヤに、主が彼の祈りを聞かれたことを伝えました(20)。神様は、私たちの祈りに耳を傾けてくださり、特に神様の栄光のために切に祈る時には、必ず答えてくださいます。同時に、神様はアッシリアの王センナケリブの高慢な言葉も全て聞かれていました。実際、アッシリアがエジプトを征服出来たのも、神様の計画の一部でした。しかし、センナケリブは、それを自分の能力で成し得たと高ぶりました。そこで神様は、彼の鼻に鉤輪を、口にくつわをはめ、もと来た道に引き戻すと預言されました(28)。
一方、神様はイスラエルを癒し、土地を回復させると約束されました。これらの出来事は、人間の力で出来るものではなく、「万軍の主の熱心」によってのみ成し遂げられることです。このことから、私たちが今受けている恵みや祝福も神様の一方的な愛によるものであることを覚え、謙遜であるべきです。結局、神様が送られた御使いによってアッシリアの陣営で十八万五千人が打ち殺されたので、センナケリブは撤退せざるを得なくなりました。さらに彼は、自国で自分の神ニスロクの神殿で拝んでいた時に、自分の子らの剣で打ち殺されました。
神様を蔑む者には裁きがあり、神様を敬う者には救いと勝利が与えられることを学べます。私たちも神様の御前に謙遜に歩み、主の栄光を求めて祈り続けましょう。
祈り:主が熱心にご計画を立てて、私たちを愛し、救うために今も働いてくださっていることに感謝します。安心して主の救いを今日も待ち望むように助けてください。
一言:主の熱心によって
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
(お問い合わせページのリンク先)」