□4月27日(土)
その名は万軍の主
エレミヤ書50:21-46(34)
聖書本文
50:21 「メラタイムの地、ペコデの住民のところに
攻め上れ。
彼らを追って、殺し、聖絶せよ。
──【主】のことば──
すべて、わたしがあなたに命じたとおりに行え。
50:22 その地には戦いの声、大いなる破滅。
50:23 全地を打った鉄槌は、
どうして折られ、砕かれたのか。
バビロンよ、
どうして国々の恐怖のもととなったのか。
50:24 バビロンよ。
わたしがおまえに罠をかけ、
おまえは捕らえられた。
おまえはそれを知らなかった。
おまえは見つけられて捕まえられた。
【主】に争いを仕掛けたからだ。
50:25 【主】はその倉を開き、
その憤りの武器を持ち出した。
それは、カルデア人の国での、
万軍の【神】、主の仕事だ。
50:26 四方からそこに攻め入れ。
その穀物倉を開け。
これを麦束のように積み上げ、
これを聖絶して、何一つ残すな。
50:27 その雄牛をみな滅ぼせ。屠り場に下らせよ。
わざわいだ、彼らは。
彼らの日、その刑罰の時が来たからだ。」
50:28 バビロンの地から逃れて来た者の声がする。
シオンで、私たちの神、【主】の復讐のこと、
その神殿の復讐のことを告げ知らせている。
50:29 バビロンに対して、射手を呼び集めよ。
すべて弓を引く者を。
これを囲んで陣を敷き、一人も逃すな。
その行いに応じてこれに報い、
これがしたとおりに、これにせよ。
【主】に向かい、イスラエルの聖なる方に向かって
高ぶったからだ。
50:30 「それゆえ、その日、
その若い男たちは町の広場に倒れ、
その戦士たちもみな、黙らされる。
──【主】のことば──
50:31 高ぶる者よ。見よ、わたしはおまえを敵とする。
──万軍の【神】、主のことば──
おまえの日、
わたしがおまえを罰する時が来たからだ。
50:32 そこで、高ぶる者はつまずき倒れ、
これを起こす者もいない。
わたしは、その町々に火をつける。
火はその周りのものすべてを焼き尽くす。」
50:33 万軍の【主】はこう言われる。
「イスラエルの子らとユダの子らは、
ともに虐げられている。
彼らを捕らえて行った者はみな、
彼らを固くつかんで解放することを拒んでいる。」
50:34 彼らを贖う方は強い。
その名は万軍の【主】。
主は、必ずや彼らの訴えを取り上げて、
その地を憩わせるが、
バビロンの住民は震え上がらせる。
50:35 「剣がカルデア人に下り、
──【主】のことば──
バビロンの住民、
その首長たち、知恵ある者たちに下る。
50:36 剣が易者たちにも下り、
彼らは愚かになる。
剣がその勇士たちにも下り、
彼らは気をくじかれる。
50:37 剣が、その馬と車、
そこに住む混血の傭兵にも下り、
彼らは女たちのようになる。
剣がその財宝にも下り、それらはかすめ取られる。
50:38 日照りがその水の上に下り、それは涸れる。
そこは刻んだ像の地で、
偶像に狂っているからだ。
50:39 それゆえ、荒野の獣が山犬とともに住み、
だちょうがそこに住む。
もはや永久に、人は住まず、
代々にわたって、住む者はいない。
50:40 神が、ソドムとゴモラと、
近隣の町々を滅ぼしたように、
──【主】のことば──
そこには人が住まず、そこには人の子が宿らない。
50:41 見よ、一つの民が北から来る。
大きな国と多くの王が、
地の果てという果てから奮い立つ。
50:42 彼らは弓と投げ槍を固く握り、
残忍で、あわれむことがない。
その声は海のようにとどろく。
娘バビロンよ。彼らは馬に乗り、
一つとなって戦列を整え、
おまえを攻める。
50:43 バビロンの王は、彼らのうわさを聞いて
気力を失い、
苦しみが彼をとらえる。
産婦のような激痛が。
50:44 見よ。獅子がヨルダンの密林から
常に潤う牧場に上って来るように、
わたしは一瞬にして彼らをそこから追い出し、
選ばれた人をそこに置く。
だれがわたしのようであろうか。
だれがわたしを呼びつけるだろうか。
だれがわたしの前に立つことができる
牧者であろうか。」
50:45 それゆえ、聞け。
バビロンに対して立てられた【主】の計画を。
カルデア人の国に対して練られた策を。
必ず、彼らは、群れの中の小さいものまで
引きずって行かれ、
必ず、彼らの牧場は彼らのことで恐れ惑う。
50:46 バビロンが捕らえられる音で地は震え、
その叫びは国々の間にも聞こえる。
聖書引用:新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会
日毎の糧
神様は、ご自分の民を懲らしめるために、超大国バビロンを用いられました。当時、バビロンは世界を制覇した最強国家でした。ところが、エレミヤはこのようなバビロンの滅亡を預言しました。バビロンは捕らえられ、その神々ははずかしめられ、砕かれます。四方から攻め入られ、穀物蔵は聖絶され、雄牛は滅び、誰一人として逃れることができません。主はバビロンの王を罰し、ご自分の民を贖ってくださいます。世の超大国は栄枯盛衰を経ます。世界を征服した国々は、結局は衰え、消え去ります。しかし神様の民は違います。神様の民は罪によって懲らしめを受けますが、必ず贖われて、もう一度回復します。世の国は終わりがありますが、神様の御国は永遠に続くからです。
バビロンの滅亡の原因は何でしょうか。彼らはイスラエルの主に向かって高ぶっていました(29、31、32、36)。彼らが世界を征服したのは、神様が彼らをさばきの鉄槌として用いられたからです(23)。彼らはこのことを知り、謙遜にならなければなりませんでした。しかし彼らは、自分たちが強いので勝ったと思い込み、偶像崇拝をし、主に敵対しました(31)。神様はこのような彼らを罰せられます。傲慢なバビロンは引き倒され、再び起き上がることはできません。傲慢な者は必ず倒されるようになります。心の高ぶりは滅びに至ります。
祈り:主よ、滅びに向かって行く世の国々をうらやましく思わず、主の御国を待ち望んで生きるように、私を助けてください。
一言:バビロンから逃れよ
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。