□4月19日(金)


この地にとどまるなら


エレミヤ書42:1-22(10)

日毎の糧

 ヨハナンはバビロンによる報復を心配し、恐れました。彼はエジプトに逃げる途中、預言者エレミヤの助けを求めました。神様の答えは、「この地にとどまれ」でした。「エジプトに行け」と「この地にとどまれ」の二つの方向が対立しました。なぜ人々は、「エジプトに行け」と言うのでしょうか。それは、バビロンの報復を避けてエジプトに行くのが安全に見えたからです。エジプトは戦争もなく、食べ物も豊富でした。しかし神様は、「エジプトにまで、剣が追って来る。」と言われました。むしろ、残る方が安全だと言われました。今見えているものと、その結果は違います。今、危険な所が安全になり、今、安全な所が危険になります。では、どうすべきでしょうか。当然、今は危険な状態であっても、これから安全になる所を選ぶべきです。しかし、人は今危険なものを嫌い、恐れ、そのために分別できなくなり、死ぬと分かっていても、今安全な所に行こうとします。

 ユダの民は、神様を信じてこの地に続けて残るべきでした。なぜなら、神様が、イスラエルを建て直して、壊すことなく、彼らを植えて、引き抜くことはない、と約束したからです(10)。神様は彼らと共にいて、バビロンの手から彼らを守ってくださいます(11)。彼らを憐れみ、「自分たちの土地に帰らせる」と言われました(12)。神様が共におられる所が一番安全な所です。人やエジプトを信じずに、神様を信じなければなりません。安全の基準を人や人の力におかずに、神様に置かなければなりません。神様がおられる場所はどこなのか、神様が「行け」と命じられた所はどこなのか、を顧みなければなりません。そこが、安全な場所です。私たちも「狭く、入りづらい道を行くなら、永遠のいのちを与える」という約束を受けました(マタイ7:13,14)。もし、広く、楽な道を行くなら、剣と火で滅びるようになります。このはっきりとした約束があるにも関わらず、今安全だと考えて主から離れ、汚れ醜く生きる人がいます。神様は、主を信じ、御言葉に聞き従う人には恥をかかせません。



祈り:主よ、どんなに危険な状態にあっても、神様と共にいる者は守られることを信じます。

一言:神様を信じ、この地にとどまる

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧