□7月31日(水)
最期まで自分の威信にこだわったサウル
サムエル記第一 31:1-13(4)
日毎の糧
ペリシテがイスラエルを打つと、イスラエル人はペリシテ人の前から逃げ、ギルボア山で刺し殺されて倒れました。サウルも三人の息子たちと共にそこで最期を迎えました。翌日、サウルとその息子たちが死んでいるのを見て、ペリシテ人はサウルの遺体を晒し、そのことをペリシテの地の隅々にまで人を送って、彼らの偶像の宮と民とに告げ知らせました。このようにしてサウルの人生は終わりました。彼にはリーダーとしての素質があり、全てのものをもっていた王でもありましたが、最後には全てを失ないました。そして、逃亡者であり、何も持っていなかったダビデが王になります。
なぜこのようなことが起きたでしょうか。ダビデは神様のために戦いましたが、サウルは自分の尊厳を守るために戦いました。それで、ダビデには何もありませんでしたが、神様が彼の手に渡して下さったので、いつも勝利を得ました(30:23)。一方、サウルには、全てのものがありましたが、神様から頂けるものが何もなかったので 、常に失敗しました。サウルの最期は、彼の内面を表しています。武器持ちに自分を刺し殺してくれと頼みましたが、その理由は、異邦人に陵辱されることを避けるためでした(4)。彼は自分の威信と尊厳を何よりも重んじ、神の尊厳は心に置かなかったのです。昔、祭司エリに神様が語ったように、神様を重んじる者を神様も重んじ、神様を蔑すむ者を神様も軽んじられるのです(2.30)。神様を尊く思わなかったサウルは、どんなに頑張っても勝利することができず、自分の人生を守ることも出来ませんでした。神様に捨てられた彼は、すべてのことに満足できない王として生き、悲惨な最期を迎えた悲運の王として、生きてきたように死んでいきました。
祈り:主よ、自分のことしか考えない狭い心の自分がいます。謙遜に主の御心を求め、主を重んじる価値観を持たなければならないことを学びます。そのような者に私を変えてください。
一言:神を重んじるなら、神は重んじてくださる
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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