□11月7日(金)
恵みを喜ばれる神様
ミカ書7:1-20(18)
聖書本文
7:1 ああ、なんと悲しいことだ。
私は夏の果物を集める者のよう、
ぶどうの取り残しの実を
取り入れる時のようになった。
食べられる房は一つもなく、
私の好きな初なりのいちじくの実もない。
7:2 敬虔な者はこの地から消え失せ、
人々の間に、心の直ぐな者は一人もいない。
みな血を流そうと待ち伏せし、
互いに網をかけ合って捕らえようとする。
7:3 彼らの手は悪事を働くのに巧みで、
役人もさばき人も賄賂を求める。
有力者は自分の欲するままを語り、
こうして事をねじ曲げている。
7:4 彼らのうちの善良な人も茨のようだ。
心の直ぐな者も茨の生け垣に劣る。
あなたを見張る者の日、あなたの刑罰の日が来る。
今、彼らに混乱が起きる。
7:5 あなたがたは友を信用するな。
親しい友も信頼するな。
あなたの懐に寝る者からも、
あなたの口の戸を守れ。
7:6 子は父を侮り、
娘はその母に、
嫁はその姑に逆らい、
それぞれ自分の家の者を敵とする。
7:7 しかし、私は【主】を仰ぎ見、
私の救いの神を待ち望む。
私の神は私の言うことを聞いてくださる。
7:8 私の敵よ、私のことで喜ぶな。
私は倒れても起き上がる。
私は闇の中に座しても、
【主】が私の光だ。
7:9 私は【主】の激しい怒りを身に受けている。
私が主の前に罪ある者だからだ。
しかし、それは、主が私の訴えを取り上げ、
私を正しくさばいてくださるまでだ。
主は私を光に連れ出してくださる。
私は、その義を見る。
7:10 私の敵はこれを見て恥におおわれる。
彼らは、私に向かって
「あなたの神、【主】は、どこにいるのか」
と言った者たちだ。
私の目は、確かに見る。
今に、敵は道の泥のように踏みつけられる。
7:11 あなたの石垣を建て直す日、
その日、国境が広げられる。
7:12 その日、アッシリアとエジプトの町々から、
エジプトから大河まで、
海から海まで、山から山まで、
あなたのところに人々がやって来る。
7:13 しかし、その地は、
そこに住む者たちのゆえに、
彼らの行いの実によって荒れ果てる。
7:14 どうか、あなたの杖で、あなたの民を、
あなたのゆずりの群れを牧してください。
彼らは林の中、果樹園の中に、
ひとり離れて住んでいます。
どうか、彼らが昔の日のように、
バシャンとギルアデで
草をはむようにしてください。
7:15 「あなたがエジプトの地から出た日のように、
わたしは奇しいわざを彼らに見せる。」
7:16 諸国の民は見て、
自分たちのすべての力を恥じ、
手を口に当て、
彼らの耳は聞こえなくなります。
7:17 彼らは、蛇のように、
地を這うもののように土をなめ、
震えながら自分たちの洞穴から出て来ます。
そして、私たちの神、【主】のみもとで、
おじ惑い、あなたを恐れます。
7:18 あなたのような神が、ほかにあるでしょうか。
あなたは咎を除き、
ご自分のゆずりである残りの者のために、
背きを見過ごしてくださる神。
いつまでも怒り続けることはありません。
神は、恵みを喜ばれるからです。
7:19 もう一度、私たちをあわれみ、
私たちの咎を踏みつけて、
すべての罪を海の深みに投げ込んでください。
7:20 昔、私たちの父祖たちに誓われたように、
ヤコブにまことを、
アブラハムに恵みをお与えください。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ユダの状態は収穫の終わったぶどう畑のようで、もう食べられる実は何一つありませんでした(1)。敬虔な人は消え失せ、心の直ぐな者は、一人もいなくなりました。人は互いに命を奪いあい、網をかけ合って捕らえようとしました。指導者たちは自分の利益のために賄賂を取って、巧みに悪事を働きました。イスラエル全体が堕落し、悪を行なっていました。親しい友も家族も信頼できず、敵対しています。このようになった理由は、何でしょうか。お金に対して貪欲になっていたからです。そのような彼らに、刑罰の日が来るようになります。
希望を見出すのが難しい絶望的な状況の中、預言者ミカは叫びます。「しかし、私は主を仰ぎ見、私の救いの神を待ち望む。私の神は私の言うことを聞いてくださる。」(7)。ミカは絶望の中、神様を見上げ、神様に祈ります。ミカは祈りを聞いて下さる神様を信じました。神様によって、彼は倒れても起き上がる力を得るようになります。光である神様が彼を絶望から神の光へと導き出してくださいます(8)。 それでミカは、「あなたのような神が、ほかにあるでしょうか。」(18)と告白します。神様は罪と悪をさばく公正の神様であられますが、恵み深い方でもあります。神様はいつまでも怒りを持ち続けず、静められます。憐れみ深い神様はイスラエルの罪と咎を踏みつけ、海の深みに投げ入れて、二度と思い出されません。先祖アブラハム、イサク、ヤコブとの誓いを守る誠実なお方です。恵みを喜ばれる神様がイスラエルを憐れんでくださるので、彼らは生き残ることができます。
祈り:主は私たちの救いであられ、光であられ、公正と恵みを喜ばれる方です。私たちの祈りを聞いてくださるお方です。私がミカのように、この神様をいつも仰ぎ見、信仰と望みを持って主に従って生きるように祈ります。
一言:私たちの神のような神はほかにおられません
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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