□9月12日(木)
ダビデはますます強くなり
サムエル記第二3:1-21(1)
聖書本文
3:1 サウルの家とダビデの家の間には、長く戦いが続いた。ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。
3:2 ダビデにはヘブロンで子が生まれた。長子はイズレエル人アヒノアムによるアムノン。
3:3 次男はカルメル人ナバルの妻であったアビガイルによるキルアブ。三男はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブサロム。
3:4 四男はハギテの子アドニヤ。五男はアビタルの子シェファテヤ。
3:5 六男はダビデの妻エグラによるイテレアム。これらの子がヘブロンでダビデに生まれた。
3:6 サウルの家とダビデの家が戦っている間に、アブネルがサウルの家で勢力を増していた。
3:7 サウルには、アヤの娘で、名をリツパという側女がいた。イシュ・ボシェテはアブネルに言った。「あなたはなぜ、私の父の側女と通じたのか。」
3:8 アブネルはイシュ・ボシェテのことばを聞くと、激しく怒って言った。「この私がユダの犬のかしらだとでも言うのか。今日、私はあなたの父サウルの家と、その兄弟と友人たちに真実を尽くして、あなたをダビデの手に渡さないでいる。それなのに今日、あなたは、あの女のことで私をとがめるのか。
3:9 【主】がダビデに誓われたとおりのことを、もし私がダビデのために果たさなかったなら、神がこのアブネルを幾重にも罰せられるように。
3:10 それは、サウルの家から王位を移し、ダビデの王座を、ダンからベエル・シェバに至るイスラエルとユダの上に堅く立てるということだ。」
3:11 イシュ・ボシェテはアブネルを恐れていたので、彼に、もはや一言も返すことができなかった。
3:12 アブネルはダビデのところに使者を遣わして言った。「この国はだれのものでしょうか。私と契約を結んでください。ご覧ください。私は全イスラエルをあなたに移すのに協力します。」
3:13 ダビデは言った。「よろしい。あなたと契約を結ぼう。しかし、条件が一つある。それは、あなたが私に会いに来るときは、まずサウルの娘ミカルを連れて来ること、そうでなければ私に会えないということだ。」
3:14 ダビデはサウルの子イシュ・ボシェテに使者を遣わして言った。「私がペリシテ人の陽の皮百をもってめとった、私の妻ミカルを返していただきたい。」
3:15 イシュ・ボシェテは人を遣わして、彼女をその夫、ライシュの子パルティエルから取り返した。
3:16 彼女の夫は泣きながら彼女の後を追ってバフリムまで来たが、アブネルが「行け。帰れ」と言ったので、彼は帰った。
3:17 アブネルはイスラエルの長老たちと話してこう言った。「あなたがたは、かねてから、ダビデを自分たちの王とすることを願っていた。
3:18 今、それをしなさい。【主】がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしはわたしの民イスラエルをペリシテ人の手、およびすべての敵の手から救う』と言われたからだ。」
3:19 アブネルはまた、ベニヤミン人とじかに話し合った。それから、アブネルはまた、ヘブロンにいるダビデのところへ行き、イスラエルとベニヤミンの家全体が良いと思っていることを、すべて彼の耳に入れた。
3:20 アブネルは二十人の部下とともにヘブロンのダビデのもとに来た。ダビデはアブネルとその部下のために祝宴を張った。
3:21 アブネルはダビデに言った。「私は、全イスラエルをわが主、王のもとに集めに出かけます。彼らがあなたと契約を結び、あなたが、お望みどおりに王として治められるようにいたしましょう。」ダビデはアブネルを送り出し、アブネルは安心して出て行った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
サウルの家とダビデの家との間には、長い戦いが続きましたが、ダビデはますます強くなり、サウルはますます弱くなりました。ダビデは私的な利益を捨てて、神様の御心を求め、サウルは神様の御心を捨てて人間的な野心を求めたからです。サウルの家とダビデの家とが戦っている間に、アブネルがサウルの家で勢力を増していました。アブネルは権威を握ると、サウルの側女だったリツパと通じました。するとイシュ・ボシェテはアブネルにどうして父の側女と通じたのかと咎めました。すると、アブネルは激しく怒って国をダビデの手に渡そうとしました。彼はまずダビデのところに使者を遣わしてこの事実を知らせました。イスラエルの長老たちにもこれが神様の御心であると伝え、ダビデのもとに行きました。ダビデは、アブネルとその部下のために祝宴を張り、彼らを受け入れました。アブネルはそのときまで神様の御心に逆らい、イスラエルの統一を妨害していた張本人です。しかし、彼が心を新たにして神様に仕えようとしたとき、ダビデは彼を受け入れました。結局、ダビデはアブネルの合流を通して血を流すことなく、統一王国を成す希望を持つようになりました。
野心を捨てて、純粋に神様に仕えようとするリーダーには心に余裕があります。そういう人は広い心から人々を愛し、神様に仕えます。神様はそのような指導者がいるコミュニティを祝福し、ますます強くなるようにしてくださいます。私たちのコミュニティの指導者たちが、ダビデのように神様を愛する純粋な指導者になりますように祈ります。また、私たち自身もそのような指導者に成長することを祈ります。
祈り:世の価値観に囚われ、自分の利益を優先しようとする弱さが私にはあります。どうか純粋に神様の御心を求め、神様に仕え、私を強めてくださいますよう、お助けください。
一言:ますます強くなり
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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