□2月13日(木)
その木を切り倒して滅ぼせ
ダニエル書 4:19-27(23)
聖書本文
4:19 そのとき、ベルテシャツァルと呼ばれていたダニエルは、しばらくの間驚きすくみ、いろいろと思い巡らして動揺した。王は話しかけた。「ベルテシャツァルよ、この夢とその意味のことで動揺することはない。」ベルテシャツァルは答えた。「わが主よ、どうか、この夢があなたを憎む者たちに当てはまり、その意味があなたの敵に当てはまりますように。
4:20 あなたがご覧になった木、すなわち、生長して強くなり、その高さが天に届いて、地のどこからも見え、
4:21 葉が美しく実も豊かで、すべてのものの食べ物があり、その下に野の獣が住み、その枝に空の鳥が宿った木、
4:22 王よ、その木はあなたです。あなたは大きくなって強くなり、あなたの偉大さは増し加わって天に達し、あなたの主権は地の果てにまで及んでいます。
4:23 しかし王は、一人の見張りの者、聖なる者が天から降りて来てこう言うのをご覧になりました。『その木を切り倒して滅ぼせ。ただし、その根株は、鉄と青銅の鎖をかけて、地に、野の若草の中に残せ。彼を天の露にぬれさせて、七つの時がその上を過ぎ行くまで野の獣と青草を分け合うようにせよ。』
4:24 王よ、その意味は次のとおりです。これは、わが主、王に届いた、いと高き方の決定です。
4:25 あなたは人間の中から追い出され、野の獣とともに住み、牛のように草を食べて、天の露にぬれることになります。こうして、あなたの上を七つの時が過ぎ行き、ついにあなたは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者にお与えになることを知るようになります。
4:26 木の根株は残せと命じられていますので、天が支配するということをあなたが知るようになれば、あなたの国はあなたのために堅く立つでしょう。
4:27 それゆえ、王よ、私の勧告を快く受け入れて、正しい行いによってあなたの罪を除き、また貧しい者をあわれんであなたの咎を除いてください。そうすれば、あなたの繁栄は長く続くでしょう。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
王の夢の幻を聞いたダニエルは、しばらくの間驚きすくみ、動揺しました。それはその夢が王にとってとても悪いことを予見していたからでした。ダニエルは夢の幻を解き明かして答えました。夢は、いと高き方である神様による宣言であって、これから王に起こることです。この夢を通して、王は、いと高き方が人間の国を支配し、その国をみこころにかなう者にお与えになることを知るようになります。夢の中で、王を表す巨大な木を切り倒すようにと聖なる者が宣言しますが、その根株は、残しておくようにとも命じました。つまり、地上の支配者が、自分ではなく神ご自身であることを王が知り、認めるならば、災いの後、回復されるということです。ダニエルは王に正しい行いによって自分の罪を除き、貧しい者をあわれんで自分の咎を除くように勧めました。
ダニエルは夢の幻を解き明かす者として、王に下される災いを手加減せずに伝えました。さばきのメッセージを伝えることは容易なことではありません。しかし、真実を伝えることが解き明かす者の使命です。真実を知るとき、今までの生き方を改めることができ、罪の赦しを得、救いの希望を持つことができるのです。キリスト者には、いと高き方である聖なる神様の治めと裁きと悔い改めと救いのメッセージをはっきりと伝える使命があります。ネブカドネツァル王のように欲と知識と権力と人間の知恵に頼り、天に至るほど高ぶった心で生きている人々には、切り倒される裁きの日が訪れます。しかし、悔い改める者には、常に救いの門が開かれています。
祈り:主よ、私が人間の欲に従い、人間の力に頼っていたことを悔い改めます。主権者であられる神様だけに頼り生きていきます。
一言:切り倒し滅ぼせ
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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