□12月4日(水)
ソロモンの知恵を聞くために訪ねる人々
列王記第一10:1-29(8)
聖書本文
10:1 ときに、シェバの女王は、【主】の御名によるソロモンの名声を聞き、難問をもって彼を試そうとしてやって来た。
10:2 彼女は非常に大勢の従者を率い、バルサム油と非常に多くの金および宝石をらくだに載せて、エルサレムにやって来た。彼女はソロモンのところに来ると、心にあることをすべて彼に問いかけた。
10:3 ソロモンは、彼女のすべての問いに答えた。王が分からなくて、彼女に答えられなかったことは何一つなかった。
10:4 シェバの女王は、ソロモンのすべての知恵と、彼が建てた宮殿と、
10:5 その食卓の料理、列席の家来たち、給仕たちの態度とその服装、献酌官たち、そして彼が【主】の宮で献げた全焼のささげ物を見て、息も止まるばかりであった。
10:6 彼女は王に言った。「私が国であなたの事績とあなたの知恵について聞き及んでいたことは、本当でした。
10:7 私は自分で来て、自分の目で見るまでは、そのことを信じなかったのですが、なんと、私にはその半分も知らされていなかったのです。あなたの知恵と繁栄は、私が聞いていたうわさより、はるかにまさっています。
10:8 なんと幸せなことでしょう。あなたにつく人たちは。なんと幸せなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことができる、このあなたの家来たちは。
10:9 あなたの神、【主】がほめたたえられますように。主はあなたを喜び、イスラエルの王座にあなたを就かせられました。【主】はイスラエルをとこしえに愛しておられるので、あなたを王とし、公正と正義を行わせるのです。」
10:10 彼女は百二十タラントの金と、非常に多くのバルサム油と宝石を王に贈った。シェバの女王がソロモン王に贈ったほど多くのバルサム油は、二度と入って来なかった。
10:11 また、オフィルから金を積んで来たヒラムの船団は、非常に多くの白檀の木材と宝石を、オフィルから運んで来た。
10:12 王はこの白檀の木材で、【主】の宮と王宮のための柱を作り、歌い手たちのための竪琴と琴を作った。今日まで、このような白檀の木材が入って来たことはなく、見られたこともなかった。
10:13 ソロモン王は、シェバの女王が求めたものは何でもその望みのままに与えた。さらに、ソロモン王の豊かさにふさわしいものも彼女に与えた。彼女は家来たちを連れて、自分の国へ帰って行った。
10:14 一年間にソロモンのところに入って来た金の重さは、金の目方で六百六十六タラントであった。
10:15 このほかに、隊商から得たもの、貿易商人の商いで得たもの、アラビアのすべての王たち、およびその地の総督たちからのものがあった。
10:16 ソロモン王は、延べ金で大盾二百を作り、その大盾一つに六百シェケルの金を使った。
10:17 また延べ金で盾三百を作り、その盾一つに三ミナの金を使った。王はそれらを「レバノンの森の宮殿」に置いた。
10:18 王は大きな象牙の王座を作り、これに純粋な金をかぶせた。
10:19 王座には六つの段があり、その王座の背の上部は丸かった。座席の両側に肘掛けがあり、その肘掛けのわきには二頭の雄獅子が立っていた。
10:20 また、十二頭の雄獅子が六つの段の両側に立っていた。このような物は、どこの王国でも作られたことがなかった。
10:21 ソロモン王が飲み物に用いる器はすべて金であった。「レバノンの森の宮殿」にあった器もすべて純金で、銀の物はなかった。銀は、ソロモンの時代には価値あるものとは見なされていなかった。
10:22 王が海にヒラムの船団のほかにタルシシュの船団を持っていて、三年に一度、タルシシュの船団が金、銀、象牙、猿、孔雀を運んで来たからである。
10:23 ソロモン王は、富と知恵において、地上のどの王よりもまさっていた。
10:24 全世界は、神がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうとして、彼に謁見を求めた。
10:25 彼らはそれぞれ贈り物として、銀の器、金の器、衣服、武器、バルサム油、馬、ろばなどを、毎年携えて来た。
10:26 ソロモンは戦車と騎兵を集め、戦車千四百台と騎兵一万二千人を所有した。彼はこれらを戦車の町々、およびエルサレムの王のもとに配置した。
10:27 王はエルサレムで銀を石のように用い、杉の木をシェフェラのいちじく桑の木のように大量に用いた。
10:28 ソロモンが所有していた馬は、エジプトとクエから輸入されたもので、王の商人たちが、代価を払ってクエから手に入れたものであった。
10:29 戦車はエジプトから銀六百、馬は銀百五十で買い上げられて、輸入された。同様に、ヒッタイト人のすべての王やアラムの王たちにも、王の商人たちの仲買で輸出された。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
シェバは、アラビア半島の南端、現在のイエメンの辺りにあった国です。その国の女王がソロモンの名声を聞いてやって来ました。難問をもって彼を試そうとしても、心にあったすべてのことを質問しても、ソロモンが説き明かせなかったことは何一つありませんでした。女王はソロモンの知恵とその知恵をもって建てた宮殿と料理、服装、主の宮でささげた全焼のいけにえに圧倒されました。自分が聞いていた噂は本当で、実際自分の目で見てみると、噂は半分も知らされていなかったことが分かりました。そして、「…あなたにつく人たちは。なんと幸せなことでしょう。いつもあなたの前に立って、あなたの知恵を聞くことのできるこのあなたの家来たちは。」と褒め称え、百二十タラントの金と非常にたくさんのバルサム油と宝石をソロモン王に贈りました。ソロモンもお返しに非常に高価な物を贈りました。
ソロモンの非常に多い財宝とイスラエルの繁栄は、他に類を見ないほどでした。それはソロモンの知恵が地上のどの王よりもまさっていたからです。それで、全世界がシェバの女王のように、神様がソロモンの心に授けられた知恵を聞こうとして、ソロモンに謁見を求めました。そのために高価な贈り物も惜しまずに携えて来ました。
イエス様は高慢な律法学者とパリサイ人に向かって次のように言われました。「南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです。」(マタイ12:42)。シェバの女王は、救いをもたらさない知恵のために、地の果てから聞きに行く労苦を厭いませんでした。ところが、パリサイ人たちはソロモンに優る知恵の王を喜びませんでした。イエス・キリストから流れ出るいのちと真理の御言葉を拒みました。ソロモンの知恵を聞くことが幸せならば、イエス様の御言葉を聞くことは、どれだけ大きな幸せでしょうか。
祈り:主よ、私がシェバの女王のように知恵の王であるイエス様に出て行って、彼の支配を受け、知恵を学ぶように助けてください。
一言:知恵の王の支配を受ける者はしあわせである
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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