聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2004]

2004年 11月 20日 (土)

列王記第二5:1-14
らい病を清めたエリシャ

Ⅰ.ナアマンを来させたエリシャ(1-8)
 アラム王の将軍ナアマンは大きく重んじられた人でした。しかし彼はらい病にかかって苦しみました。ナアマンはイスラエルで捕らえて来た若い娘を通して、預言者エリシャについて知るようになりました。彼はアラム王の親書を携えてイスラエル王のもとに行きました。ところがイスラエルの王はナアマンを治すことができなければ、それによって言いがかりをつけられて、彼がイスラエルを苦しめるのではないかと恐れました。それを伝え聞いたエリシャはナアマンを自分のところに来させ、イスラエルの中に預言者がいることを知るようになる、と言いました。エリシャはナアマン将軍のらい病を治すことで、神様を現そうとしました。それで異邦人のらい病人をわざと来させるように頼みました。彼は問題を避けようとすることより、ぶつかって問題を解決することで、神様の栄光を現そうとしたのです。
Ⅱ.従順を通してきよくしました(9-14)
 ナアマン将軍を来たと言う知らせを聞いたエリシャは彼を迎えに出ませんでした。ただ使いをやって、ナアマンがヨルダン川に入って七たびその体を洗えとだけ伝えました。ナアマンはどれだけ自尊心が傷ついたのでしょうか。しかし彼がしもべたちの勧めを謙遜に聞き入れ、エリシャの方向に聞き従った時、彼のからだは幼子のからだのようにきよくなりました。神様は、私たちが謙遜に神様に憐れみを求め、御言葉に単純に聞き従う時、治療の御業、力ある御業を施させるのです。

祈り:主よ!私が自尊心を捨て、主の御言葉に単純に聞き従うことで、内面がきよくなり、主に仕えるように助けてください。

一言:聞き従う時、きよくしてくださる



2004年 11月 22日 (月)

列王記第二5:15-27
贈り物を受け取らなかったエリシャ

Ⅰ.ナアマンの贈り物を断ったエリシャ(15-19)
 神様の恵みによってナアマン将軍はらい病からきよめられました。ナアマンはらい病がきよめられると、世界のどこにいる神の中でも、神様だけがまことの神様であることを悟りました。そして感謝の贈り物をエリシャに与えようとしました。エリシャがナアマンの贈り物を受けることが礼儀のように思えます。それでもエリシャは贈り物と頑として断りました。これは彼が神様のしもべとして、代価を求めてナアマンをきよめたわけではなりからです。ナアマンのらい病がきよめられたのは完全に神様が施してくださった恵みです。その恵みに対して贈り物を受け取れば、それは恵みではなく代価になるのです。イエス様も弟子たちに、「あなたがたは、ただで受けたのだから、ただで与えなさい。」と言われました(マタ10:8)。
Ⅱ.贈り物を受け取ったゲハジを呪ったエリシャ(20-27)
 エリシャは心がきよく、貪欲に陥りませんでした。しかしゲハジは違っていました。ゲハジはナアマンが与えようとした贈り物に心が奪われました。それで彼はナアマンに走りよって嘘をついて、銀と晴れ着を持って来ました。彼は神様の恵みをお金を取って売ったのです。彼はお金に目が奪われ、分別力を失ってしまいました。エリシャまでも偽りでだまそうとしました。その結果、彼にらい病が生じ、彼の子孫にまでのろいを受けるようになりました。欲がはらむと罪を生み、罪が熟すると死を生みます。(ヤコ1:15)。

祈り:主よ!私が神様の恵みを代価で売らずに、負債を負った者の心情でよく施すことができるように助けてください。

一言:代価を求めてはならない。


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