聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2004]

2004年 11月 28日 (日)

列王記第二11:1-21
ヨアシュを王として立てた祭司アハズヤ

 アハズヤの母親アタルヤは王位に対する欲望で、子どもが死んだ後、王の種を絶やしました。そして女王となり六年を治めました。アタルヤは無慈悲で残忍な女だったばかりではなく、バアルの祭司を優待して偶像に仕えました(18)。一つの国が一人の女の欲望によって秩序が崩れ、偶像崇拝の罪を犯すようになりました。一方アタルヤが王子たちを滅ぼす時、アハズヤの姉妹エホシェバがヨアシュを救い出して、祭司エホヤダに預けました。エホヤダは幼い王子を六年間主の宮に隠して育てました。彼は第七年目にアタルヤの暴政と偶像崇拝に耐えられずに、謀反を犯しました。ヨアシュを王として立てようとしたのです。そのことに失敗すれば、彼自身もヨアシュも死んでしまうのです。しかし彼は命をかけて、そのことを行ないました。まず百人隊長たちの支持を確保した後、ヨアシュに油を注いで王としました。アタルヤはエホヤダの命令によって主の宮の外で殺されました。そのことが終わった後、エホヤダは王と民に、主の前で契約を結び、主の民になるようにしました。バアルの偶像を壊し、バアルの祭司も殺しました(17,18)。
 祭司エホヤダの知恵と勇気を通して、イスラエルは再び平和と信仰を回復するようになりました。エホヤダがこのことに用いられることができたのは、崩れた信仰と正義を回復しようとする熱い望みがあったからです。このことは政権の伝統性を立てて、信仰を回復する歴史的なことですが、いのちをかけた冒険と犠牲を必要とするのです。

祈り:主よ!今日もアタルヤの時代のように正義と信仰が崩れたことが目につきます。私にエホヤダのような時代的な使命感をください。

一言:崩れた信仰と正義を回復しよう


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