聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2004]

2004年 12月 02日 (木)

列王記第二18:1-8
神様に信頼したヒゼキヤ

Ⅰ.イスラエルを改革したヒゼキヤ(1-6)
 ヒゼキヤは25歳の時に王になり、29年間ユダを治めました。彼はその先祖ダビデのように主の目にかなうことを行ないました。彼は王位に上ると、まず宗教改革を断行しました。多くの高き所を取り除き、石の柱とアシェラ像を壊しました。民たちがその時まで香をたいていたモーセの青銅の蛇を打ち砕きました(6)。そして彼は、それは神ではなくネフシュタン(青銅の彫刻)に過ぎないと宣布しました。イスラエルの歴代の王たちが偶像に仕えていたのは、第一に国政を運営する人間の不安の心理からでした。第二に、偶像崇拝は民たちの中に根を下ろした信仰だったため、人々の反発を買うかもしれないという恐れからです。しかしヒゼキヤは偶像に頼ったり、人を恐れませんでした。ただ彼はイスラエルの神様、主だけに信頼していました。神様だけに頼ることは不安に思われる時があります。また、神様に信頼する人は弱い人間のように思われがちです。しかし実際は神様に信頼することこそ、強い力を得る秘訣となるのです。
Ⅱ.どこにいっても勝利したヒゼキヤ(7,8)
 ヒゼキヤが神様だけに頼り霊的な改革を断行した結果、神様はいつも彼とともにおられ、彼はどこに行っても勝利を収めました。イスラエルはアッシリヤを退け、仕えなかったにも関わらず、ぺリシテを打ち、その領土はガザと四方にまで至り、そこにあったやぐらと城壁のある町までも取るようになりました(8)。

祈り:主よ!私もヒゼキヤのように神様だけに頼ります。主が私とともにいてください。

一言:神様だけに頼ろう



2004年 12月 03日 (金)

列王記第二18:9-16
アッシリヤと妥協したヒゼキヤ

Ⅰ.北イスラエルの滅亡(9-12)
 ヒゼキヤが南方ユダで改革を断行していた時、北イスラエルには大きな悲劇が起こりました。強大国となったアッシリヤが北方イスラエルを占領し、王と民たちを捕虜として生け捕りにして行ったのです。イスラエルが強大国アッシリヤに滅ぼされたのは彼らが主なる神様の御言葉に聞き従わず、むしろ主のしもべモーセが命じたすべてのことに聞き従わず、これを行なわなかったからです(12)。
Ⅱ.恐れに捕らえられたヒゼキヤ(13-16)
 ヒゼキヤは即位した当初は神様に信頼しようとする精神でアッシリヤを退け、彼らにみつぎものを納めることを拒みました。するとアッシリヤの王セナケリブが大群を率いて、ユダの全ての城壁のある町々を攻めました。ヒゼキヤは突然恐れに捕われました。イスラエルのようにユダも滅亡するように思えました。それで主の宮と王宮にある金銀をはぎとって与え、妥協しようとしました(15,16)。しかしそれは愚かなことでした(17)。
 私たちが神様に信頼して信仰によって挑戦すれば必ずサタンの反撃があります。そのような時私たちに恐れが襲いかかるのです。しかしこの恐れは、サタンが私たちの心に植えたものです。その時、恐れに負けサタンと妥協すれば、滅びるようになるのです。しかし最後まで神様を信じ、信仰によって戦うなら、神様の助けで必ず勝利を得ることができるのです。

祈り:主よ!私がどんな恐れにぶつかっても、恐れず、妥協せず、最後まで信仰によって戦うことができるように助けてください。

一言:サタンとは絶対妥協してはならない



2004年 12月 04日 (土)

列王記第二18:17-37
試みるラブ・シャケ

Ⅰ.サタンのようなラブ・シャケ(17-35)
 ヒゼキヤはアッシリヤ王が撤収するという条件で金銀を与えました。しかしアッシリヤ王は約束を破り、再びラブ・シャケに大軍をつけて、エルサレムに行って、ヒゼキヤを打たせました。ラブ・シャケはユダの方言で大きく叫び、イスラエルの民をあざ笑い、威嚇しました。彼はアッシリヤ王の偉大さを強調し、イスラエルの民の心に恐れと敗北感を植えました。彼は、今までどの民族も、どの神もアッシリヤに敵対し、勝つことができなかったことを思い起こさせ、イスラエルの士気を奪いました。はなはだしくは、滅ぶのが神様の御旨なのだから、降伏することだけが生きる道であると、イスラエルの民を誘惑しました。降伏すれば、今よりももっと幸せに生きることができると偽りを言いました(31,32)。サタンはこのようにクリスチャンたちを威嚇し、恐れを植えます。信仰の戦いをしても、結局は負けてしまうし、その間も戦いに敗れたのではないのかと言います。私たちはこのようなサタンの嘘に、絶対にだまされてはいけません。サタンの甘い誘惑は私たちにとって神様と霊的な指導者を疑わせ、私たちを自分の奴隷するためなのです。
Ⅱ.黙っていた民たち(36,37)
 ラブ・シェケの口車にも関わらず、ユダの民たちは黙っていて、一言も答えませんでした。これは追うが命じて、「答えるな」と言ったからです。王は神様に固く信頼し、民たちは王を深く信頼しました。

祈り:主よ!サタンの言葉がいくらそれらしくても、敗北感と絶望、自暴自棄の心はサタンの仕業であることを知っています。私をつかんでください。

一言:サタンの誘惑を分別せよ


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