聖書別日ごとの糧   >>   列王記Ⅱ[2004]

2004年 12月 13日 (月)

列王記第二23:1-14
ヨシヤの改革信仰

Ⅰ.聖書を教えたヨシヤ王(1-3)
 ヨシヤ王は、エルサレムに向けられた神様の怒りが消えない、というメッセージを聞きました。しかし彼は絶望したり放棄しませんでした。ヨシヤ王はユダに住む統べTネオ長老と民を主の宮に呼んで集めました。集まった民たちに聖書を教えました。心を尽くし、精神を尽くして、主に従って歩み、主の命令と、あかしと、おきてを守るように契約を結びました。ヨシヤの心の中には、心から神様に仕えようとする聖なる願いが満ちていました。王が悔い改め、神様の御前に新しい誓願と決断を下した時、王は民たちを御言葉に従って生きるように助けることができました。改革は御言葉を任された一人の悔い改めと決断を通して始まります。
Ⅱ.偶像を壊したヨシヤ王(4-14)
 ヨシヤ王は続けて民たちの中にある偶像を徹底的に取り除きました。当時ユダにはバアルとアシェラの偶像だけではなく、天の万象に香をたく者どもも多くいました。また淫乱なささげもののために、天幕を張った神殿男娼の家もありました。はなはだしくは、子どもを火の中にくぐらせるモレク崇拝もありました(10)。このような偶像たちはユダの民が神様の御前でどれだけ大きく深い罪を犯していたのかを見せてくれる証しです。王はこの全ての偶像たちをこなごなに壊し、火で焼いて灰にしました。偽預言者たちも追い出しました。彼は霊的な怒りを持って、徹底的に改革を断行しました。

祈り:主よ!私が心に根付いている全ての偶像を徹底的に壊し、神様ひとりだけに仕えるしもべになるように助けてください。

一言:心の偶像を徹底的に取り除こう



2004年 12月 14日 (火)

列王記第二23:15-27
公儀の神様

Ⅰ.すべての律法に従ったヨシヤ(15-25)
 ヨシヤ王の改革はエルサレムだけにとどまりませんでした。彼の統治圏が及ぶ全地域で国を挙げて霊的な改革を断行しました。はなはだしくは、悪を行なった先祖の墓までも掘り起こして骨を焼いて、その祭壇を壊しました(16)。ヨシヤ王の改革は徹底していました。何よりも士師時代以来、一度も守られていなかった過越しの祭を守らせました。過越しの祭はイスラエルの民族が430年間の奴隷生活を清算して、出エジプトした日を記念する名節です。ヨシヤ王は先祖たちの愚かな行ないに見習わずに、心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、すべての律法に従いました(25)。自分だけではなく、その民全てが主に向かって、心を向けるように最善を尽くしました。聖書の著者はモーセのすべての律法を守った王はヨシヤの先にはなく、後にも起こらなかったと評しています。
Ⅱ.怒りを静めようとはされなかった神様(26,27)
 ヨシヤは徹底的に御言葉に聞き従いました。それにも関わらず、神様は燃やされた激しい怒りを静めようとはされませんでした。王の激しい闘争と改革にも関わらず、ユダは滅びるしかありませんでした。それは民たちがヨシヤの権威に服従こそはしたものの、心からはヨシヤの改革信仰に従わなかったからです。そういうわけで、心の中心をご覧になる神様はその怒りを静めようとはされなかったからです。

祈り:主よ!私が形式的に悔い改め、悔い改めにふさわしい実を結ぶことができなかった罪を悔い改めます。ヨシヤの信仰の情熱を学び、心を尽くして神様を愛するしもべになるように助けてください。

一言:中心をご覧になる神様



2004年 12月 15日 (水)

列王記第二23:28-37
立ち返らなかった王と民たち

Ⅰ.ヨシヤ王の死(28-30)
 ヨシヤ王はその民を罪から立ち返らせるために力を尽くしました。罪深い民たちは彼の改革運動に感謝せずに、聞き従いませんでした。エジプトの王パロ・ネコがアッシリヤ王を打とうとして、ユーフラテス川に上って来ました。ヨシヤ王はエジプトの増え広がる勢力を遮断するために参戦しました。人間的に考える時、彼の死は悲劇です。しかしこれは神様がヨシヤ王に施してくださった特別な配慮でした。神様はその民に臨む悲劇を見せないために、事前に連れて行かれたのです(22:20)。
 彼の死は神様がその民たちに施された恵みを奪って行くようでもあります。エレミヤは彼のために哀歌を作り、イスラエルはヨシヤの死を悲しみました(Ⅱ歴35:25)。
Ⅱ.立ち返らない王と民たち(31-37)
 父親の代わりに王になったエホアハズは、彼の先祖たちがしたように、主の目の前に悪を行ないました。エホアハズはエジプトの王によって退位し、エホヤキムが王になりました。しかし彼も、その先祖たちがしたとおり、主の目の前に悪を行ないました(37)。神様はその民を謙遜にし、立ち返らせるために、時には災いをくだされます。しかしユダの王と民たちは災いが続く中でも、悪の道に執着しました。悔い改めない彼らには破滅があるだけです。

祈り:主よ!私が早く悔い改める者になるように助けてください。

一言:早く悔い改める者になりなさい。


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