聖書別日ごとの糧   >>   マルコ[2006]

2006年 05月 15日 (月)

マルコの福音書4:1-20
種を蒔く人のたとえ


 イエス様は、神様の御言葉を種に、御言葉を聞く者の心を種が落ちる畑にたとえました。

 第一に、道ばた(4,15)。道ばたのような畑は、世の知識、自分の考えなどで心が舗装され、御言葉を受け入れない心です。このような畑は表面を割って、はがさなければなりません。

 第二に、岩地(5,6,16,17)。岩地のような心は、御言葉を聞いた時はすぐに喜んで受け入れますが、心の中にある岩のために根を下ろすことができない畑です。その結果、患難や迫害が起これば、すぐに倒れてしまいます。このような畑は切なる悔い改めによって岩を砕いて、良い地になるまで耕すことで、実を結ぶことができます。

 第三に、いばらの中(7,18,19)。いばらの中の心は、御言葉を受け入れ、根も下ろし、献身もします。しかし世の心づかい、富の惑わし、その他いろいろな欲望のいばらによって、実を結ぶことができない人です。特に金銭的な欲望と情欲のいばらは繁殖力が強く、御言葉の栄養分をみな奪って行きます。このような畑はいばらを引き抜いて、良い畑を作って行けば、実を結ぶことができます。

 第四に、良い地です(8,20)。良い心の畑は、御言葉を切なる思いで聞き、心に受け入れます。そして受けた御言葉に聞き従おうと努力します。そのような時、御言葉が心の畑に深く根を下ろすようになります。このような人々は三十倍、六十倍、百倍の豊かな実を結びます。実は聖霊の実と伝道の実を指します。


祈り:主よ!私の心からすべてのいばらを引き抜いて、良い地を耕すように助け、百倍の実を結ぶようにしてください。

一言:畑が良ければ、多くの実を結ぶ



2006年 05月 16日 (火)

マルコの福音書4:21-34
御言葉と神の国


Ⅰ.燭台の上のあかり(21-25)

 神様の御言葉を聞いたクリスチャンたちはあかりのようです。このあかりは現われて初めて存在意味があり、価値があります。それでクリスチャンたちは燭台の上のあかりにならなければなりません。御言葉を注意深く黙想し、実生活で聞き従うことで、真理の光を明らかにしなければなりません。

Ⅱ.成長する種のたとえ(26-29)

 地に蒔かれた種は農夫が知らないうちに育ち、初めに苗、次に穂、次に穂の中に実がはいります。神様の御言葉は生命力があるため、必ず育ち実を結ぶようになります。しかしここには時間と過程が必要です。それで焦る心と疑いを捨てて、信仰の中で水を与え、雑草を引き抜いて、待たなければなりません。

Ⅲ.からし種のたとえ(30-34)

 からし種は全ての種の中で最も小さなものです。しかし生命力があり、地に蒔かれると、どんな種よりも早く成長します。それで全ての野菜より大きく成長し、空の鳥が巣を作れるほどになります。

 神様の御国もこれと同様です。最初ガリラヤで始めた時には、からし種のように微々たるものでした。しかし神様の御国には生命力があり、巨木に成長し、全地のさまざまな人種が集まるようになりました。それで人々が見る時には小さく見える御業に仕える私たちは、この神様の御国に対するビジョンと信仰がなければなりません。


祈り:主よ!私の信仰がないことと焦る気持ちを悔い改めます。私が信仰の生命力を信じ、絶えず御言葉の御業に仕えます。

一言:信仰と忍耐で実を結べ



2006年 05月 17日 (水)

マルコの福音書4:35-41
黙れ、静まれ。


 夕方になって、弟子たちがイエス様をお連れして、櫓をこいで行く途中、突然激しい突風が起こり、舟は水でいっぱいになりました。一日中御言葉を教えられ、疲れたイエス様はとものほうで枕をして眠っておられました。弟子たちは死の恐怖に震え、イエス様を起こしました。「先生。私たちがおぼれて死にそうでも、何とも思われないのですか。」(38)。

 イエス様が目を覚まし、風と波をしかりつけて、「黙れ、静まれ。」と言われました(39)。すると風はやみ、大なぎになりました。イエス様は自然界を治められる創造主であり、私たち人間が出会う突風を静める力ある主です。

 イエス様は突風でさんざんな目にあった弟子たちに同情されずに、むしろ彼らをひどくお叱りになりました。「どうしてそんなにこわがるのです。信仰がないのは、どうしたことです。」弟子たちは、彼らが乗った舟に同船されたイエス様を絶対的に信じ、信頼しなければなりませんでした。しかし彼らは突風に出会った時、イエス様を仰ぎ見ずに死の恐怖に震えていました。

 私たちは人生の航海で思いがけない疾病、事故などに遭遇するようになります。その時、私の人生の道で共におられるイエス様を固く信じ信頼しなければなりません。その時、イエス様は私たちの内面の突風を静めてくださいます。そして逆境を克服できる勇気と知恵をくださいます。イエス様は私たちの人生の航路に共におられ、主管され、導かれる人生の航海の船長になってくださいます。


祈り:主よ!私が小さいそよ風の前でも、恐れおののいた罪を悔い改めます。今は主に頼り、逆境を乗り越えて行きます。

一言:イエス様は私の人生航海の船長


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