□11月24日(木)


砂漠を主の園のように


イザヤ書51:1-23(3)

日毎の糧

 バビロンに捕らえられ、奴隷としての生活を強いられているイスラエルの現状は、絶望的でした。そこで、預言者は彼らに、アブラハムとサラのことを考えてみよ、と言います。神様は、アブラハム一人だけを呼び出し、彼を祝福し、大いなる国民としてくださいました。このような神様ですから、砂漠と荒野のように廃墟と化したシオンさえも、エデンのようにすることができるのです。神様の前で義を追い求めてきた人たちは、長い間捕囚として生きていくうちに、恐れと絶望の淵に沈んでしまっていました。迫害者たちは彼らをそしり、ののしりました。預言者は「人のそしりを恐れるな、彼らののしりにくじけるな」と言います。なぜなら、彼らはシミが衣を食い尽くすように滅びるからです。

 神様は、以前、大国エジプトを滅ぼして、ご自分の民を救い出されました。紅海に道を設け、イスラエルを救われました。預言者はこの神様に願い求めます。「目覚めよ、目覚めよ。力をまとえ、主の御腕よ。目覚めよ。昔の日、いにしえの代のように。」出エジプトの時に見せてくださったのと同じ御力をもって、救い出してくださいと叫び求めています。預言者の切なる願いを聞いて、神様は救いを約束されます。神様だけがイスラエルの唯一の慰め主となられます。神様は天を置き、地の基を定められた創造主です。創造主神様は、ご自分の民を捕らわれの身から解き放ち、虐げる者の憤りから救い出すことで慰めてくださいます。これを知っている預言者は叫びます。「目覚めよ、目覚めよ。エルサレムよ、立ち上がれ。」恐れと絶望に陥っていますか。力強い御手で救い出し、慰めてくださる神様を見上げ、立ち上がりましょう。



祈り:主よ、私があなたに心を留め、あなたに耳を傾ける時、あなたは私の砂漠のような人生を、主の園のように変えて下さることを感謝します。

一言:主にある楽しみ、喜び、感謝と歌声

【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。

聖書別日ごとの糧