□6月17日(月)
生ける望み
ペテロの手紙第一1:1-12(3)
日毎の糧
使徒ペテロは、小アジアに散っている信者へ手紙をしたためました(1,2)。ペテロは、彼らを「寄留者」と表しています。この世を生きる限り、彼らは外国人、異邦人扱いを受けてしまいます。この世で生活しながらも、世に属さず、神様の栄光にあふれる天の御国を仰ぎ見ているからです。そんな彼らを知り、ペテロは、神様がほめたたえられるようにと祈ります(3)。故郷を離れ、知らぬ土地で生活し、しかも苦難を受けているのに神様をほめたたえるのはなぜでしょうか。それは、神のあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、新しく生まれさせてくれるからです。新しく生まれた者に神様は生ける望みをくださいました。それこそが、神様が天に大事に私たちの為に取っておいてくださった、まことの望み、生ける望みです。キリストに生きる者がこの世では寄留者であるからこそ、彼らのために天に用意されているのです。
将来、私たちもキリストのよみがえりの栄光を味わいます。涙も苦しみもない神の国での永遠の命の楽しみがあります。朽ちることも汚れることも、消えてゆくこともない生ける望みなのです。この望みは、試練と苦難の中にいる聖徒には大きな慰めとなり、希望でした。聖徒たちは、この世ではさまざまな試練に会い、悲しみに突き落とされることがあるでしょう。しかし、そのような中にあっても生ける望みを抱くとき、大いに喜びます。アブラハム、イサク、ヤコブは故郷のハランに帰ることはできたでしょう。しかし、彼らはそれよりもさらに優れた天の都を慕いました。天の御国の生ける望みがあったからこそ、彼らは寄留者であっても、外国人であっても、堂々と生きました。神様が天に生ける望みを設けて下さっているのですから、私たちはどんな試練と逆境の中にあっても、最後まで信仰の道を忍耐して歩み続けることができるのです。
祈り:主よ、さまざまな試練と苦難の中でも、生ける望みによって喜びと賛美で満ちた生活ができますように。
一言:生ける望みがあります
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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