□10月22日(火)
その名は若枝
ゼカリヤ書5:1-6:15(6:12)
聖書本文
5:1 私が再び目を上げて見ると、なんと、一つの巻物が飛んでいた。
5:2 御使いは私に言った。「あなたは何を見ているのか。」私は答えた。「飛んでいる巻物を見ています。その長さは二十キュビト、幅は十キュビトです。」
5:3 すると彼は私に言った。「これは全地の面に出て行くのろいだ。盗む者はみな、一方の面に照らし合わせて取り除かれ、また、偽って誓う者はみな、もう一方の面に照らし合わせて取り除かれる。」
5:4 「わたしがそれを送り出す。
──万軍の【主】のことば──
それは盗人の家に、
また、わたしの名によって
偽りの誓いを立てる者の家に入り、
その家の真ん中にとどまって、
その家を梁と石とともに絶ち滅ぼす。」
5:5 私と話していた御使いが出て来て、私に言った。「目を上げて、この出て行く物が何かを見よ。」
5:6 私が「これは何ですか」と尋ねると、彼は言った。「これは、出て行くエパ升だ。」さらに言った。「これは、全地にある彼らの目だ。」
5:7 見よ。鉛のふたが持ち上げられると、エパ升の中に一人の女が座っていた。
5:8 彼は、「これは邪悪そのものだ」と言って、その女をエパ升の中に閉じ込め、エパ升の口の上に鉛の重しを置いた。
5:9 それから、私が目を上げて見ると、なんと、二人の女が出て来た。その翼は風をはらんでいた。彼女たちには、こうのとりの翼のような翼があり、あのエパ升を地と天の間に持ち上げた。
5:10 私は、私と話していた御使いに尋ねた。「この人たちは、エパ升をどこへ持って行くのですか。」
5:11 彼は私に言った。「シンアルの地に、あの女のために神殿を建てるためだ。それが整うと、そこの台の上にその升を置くのだ。」
6:1 私が再び目を上げて見ると、なんと、四台の戦車が二つの山の間から出て来た。山は青銅の山であった。
6:2 第一の戦車には赤い馬が、第二の戦車には黒い馬が、
6:3 第三の戦車には白い馬が、第四の戦車には斑毛の強い馬が、数頭ずつつながれていた。
6:4 私は、私と話していた御使いに尋ねた。「主よ、これらは何ですか。」
6:5 御使いは答えた。「これらは天の四方の風だ。全地の主の前に立った後に、出て行くことになる。
6:6 そのうちの黒い馬は北の地へ出て行き、白い馬は西へ出て行き、斑毛の馬は南の地へ出て行く。」
6:7 強い馬たちが出て来た。それらは地を駆け巡ろうとしていたので、彼が「行って、地を駆け巡れ」と言うと、それらは地を駆け巡った。
6:8 そのとき、彼は私に叫んで、次のように告げた。「見よ、北の地へ出て行った馬を。これらは北の地で、わたしの霊を鎮めた。」
6:9 また、私に次のような【主】のことばがあった。
6:10 「捕囚の民であったヘルダイ、トビヤ、エダヤからささげ物を受け取れ。その日あなたは行って、バビロンから帰って来た、ゼパニヤの子ヨシヤの家に入れ。
6:11 銀と金を取って冠を作って、エホツァダクの子、大祭司ヨシュアの頭にかぶらせ、
6:12 彼にこう言え。
『万軍の【主】はこう言われる。
見よ、一人の人を。その名は若枝。
彼は自分のいるところから芽を出し、
【主】の神殿を建てる。
6:13 彼が【主】の神殿を建て、
彼が威光を帯び、
王座に就いて支配する。
その王座の傍らに一人の祭司がいて、
二人の間には、平和の計画がある。』
6:14 その冠は、ヘルダイ、トビヤ、エダヤ、ゼパニヤの子ヨシヤの記念として、【主】の神殿の中に残る。
6:15 また、遠く離れていた者たちも来て、【主】の神殿を建てる。このときあなたがたは、万軍の【主】が私をあなたがたに遣わしたことを知る。もしあなたがたが自分たちの神、【主】の声に確かに聞き従うなら、そのようになる。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
今日の御言葉は、最後の幻です。飛んでいる巻物、エパ升の中の女、四台の戦車に関するものです。「飛んでいる巻物」は、全地の面に出て行く呪いを意味します。神様は律法を通して盗むもの、神様の御名を使って偽りの誓いを立てる者たちを裁かれます。「エパ升(計量用の升)」は、イスラエルの多くの罪を象徴し、その中の「女」は偶像崇拝の罪を表しています。このエパ升は、シヌアルの地、すなわちバビロンに移されていきますが、それはユダの罪悪がその地から取り去られることを意味しています。
赤い馬、黒い馬、白い馬,まだら毛の強い馬が四台の戦車を引いて、二つの山の間から出てきました。この二つの山は、青銅で出来ており、馬と戦車が、神の御座から出てきたことを象徴しています。神様の民を保護するために、天の四方に、つまり全地に出て行きました。特に北の方に出ていった馬が、神様の怒りを静めましたが、これは、神の民を捕囚にした北の方の民バビロンが、主に裁かれて破壊されることを意味しています。神様は、罪を犯したユダを裁かれますが、神殿を立て直すことを通して再び回復されることを、幻を通して言われました。
主はゼカリヤに命じられました。バビロンから帰還したヘルダイ、トビヤ、エダヤからささげ物を受け取り、その金と銀をとって冠を作り、大祭司ヨシュアの頭にかぶらせるように、と 。そして、「若枝」という名のひとりの人が、神殿を建て直すと約束されました。「彼は主の神殿を建て、彼は尊厳を再び、その王座について支配」します。帰還した民は主の神殿を建て直しますが、真の神殿の再建者は、若枝であられるイエス様です。真の神殿であられるイエス様を通して、崩れた人生の建て直し、崩れた人間関係の立て直し、崩れた信仰の立て直し、崩れたたましいの立て直し、という回復の御業が成されます。
祈り:イエス様を通して私の罪を赦し、回復させてくださることに感謝します。私がイエス様の支配の中で生きていくことができるように助けてください。
一言:若枝を通して
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
「日ごとの糧に関するご意見・ご要望、メール配信希望・配信停止については、以下のリンク先よりお問い合わせください。
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