□11月21日(月)
必ずそのとおりにしよう
列王記第一1:28-53(30)
聖書本文
1:28 ダビデ王は答えた。「バテ・シェバをここに。」彼女が王の前に来て、王の前に立つと、
1:29 王は誓って言った。「【主】は生きておられる。主は私のたましいをあらゆる苦難から贖い出してくださった。
1:30 私がイスラエルの神、【主】にかけて、『必ずあなたの子ソロモンが私の跡を継いで王となる。彼が私に代わって王座に就く』とあなたに誓ったとおり、今日、必ずそのとおりにしよう。」
1:31 バテ・シェバは地にひれ伏して王に礼をし、そして言った。「わが君、ダビデ王様。いつまでも生きられますように。」
1:32 それからダビデ王は「祭司ツァドクと預言者ナタン、それにエホヤダの子ベナヤをここに呼べ」と言った。彼らが王の前に来ると、
1:33 王は彼らに言った。「おまえたちの主君の家来たちを連れて、私の子ソロモンを私の雌ろばに乗せ、彼を連れてギホンへ下れ。
1:34 祭司ツァドクと預言者ナタンは、そこで彼に油を注いでイスラエルの王とせよ。そうして、角笛を吹き鳴らし、『ソロモン王、万歳』と叫べ。
1:35 それから彼の後に従って上れ。彼は来て、私の王座に就き、私に代わって王となる。私は彼をイスラエルとユダの君主に任命する。」
1:36 エホヤダの子ベナヤが王に答えて言った。「アーメン。王の神、【主】も、そう言われますように。
1:37 【主】が王とともにおられたように、ソロモンとともにいて、その王座を、わが君ダビデ王の王座よりもすぐれたものとされますように。」
1:38 そこで、祭司ツァドク、預言者ナタン、エホヤダの子ベナヤ、それにクレタ人とペレテ人が下って行き、ソロモンをダビデ王の雌ろばに乗せ、彼を連れてギホンへ行った。
1:39 祭司ツァドクは天幕の中から油の角を取って来て、ソロモンに油を注いだ。彼らが角笛を吹き鳴らすと、民はみな、「ソロモン王、万歳」と言った。
1:40 民はみな、彼の後に従って上って来た。民が笛を吹き鳴らしながら、大いに喜んで歌ったので、地がその声で裂けた。
1:41 アドニヤと、彼とともにいた客はみな、食事を終えたとき、これを聞いた。ヨアブは角笛の音を聞いて言った。「なぜ、都で騒々しい音がするのか。」
1:42 彼がまだそう言っているうちに、祭司エブヤタルの子ヨナタンがやって来た。アドニヤは言った。「入れ。おまえは勇敢な男だから、良い知らせを持って来たのだろう。」
1:43 ヨナタンはアドニヤに答えた。「いいえ、われらの君、ダビデ王はソロモンを王とされました。
1:44 ダビデ王は、祭司ツァドク、預言者ナタン、エホヤダの子ベナヤ、それに、クレタ人とペレテ人をソロモンにつけて送り出されました。彼らはソロモンを王の雌ろばに乗せ、
1:45 祭司ツァドクと預言者ナタンが、ギホンで彼に油を注いで王としました。こうして彼らが喜びながら、そこから上って来たので、都が騒々しくなったのです。あなたがたが聞いたあの物音がそれです。
1:46 しかも、ソロモンはすでに王の座に就きました。
1:47 そのうえ、王の家来たちが来て、『神がソロモンの名をあなたの名よりもすぐれたものとし、その王座をあなたの王座よりも大いなるものとされますように』と、われらの君、ダビデ王に祝福のことばを述べました。すると、王は寝台の上でひれ伏されました。
1:48 また、王はこう言われました。『イスラエルの神、【主】がほめたたえられるように。主は今日、私の王座に就く者を与え、私がこの目で見るようにしてくださった。』」
1:49 アドニヤの客たちはみな身震いして立ち上がり、それぞれ帰途についた。
1:50 アドニヤもソロモンを恐れて立ち上がり、行って祭壇の角をつかんだ。
1:51 そのとき、ソロモンに次のような知らせがあった。「アドニヤはソロモン王を恐れ、祭壇の角をしっかり握って、『ソロモン王がまず、このしもべを剣で殺さないと私に誓ってくださるように』と言っています。」
1:52 すると、ソロモンは言った。「彼が立派な人物であれば、その髪の毛一本も地に落ちることはない。しかし、彼のうちに悪が見つかれば、彼は死ななければならない。」
1:53 それから、ソロモン王は人を遣わして、アドニヤを祭壇から降ろさせた。アドニヤが来てソロモン王に礼をすると、ソロモンは彼に言った。「家に帰りなさい。」
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
預言者ナタンの話を聞いたダビデは、バテ・シェバを近くに呼び寄せ、ソロモンを王にすると誓いました。その際、「主は私のたましいをあらゆる苦難から贖い出してくださった。」と告白しました。ダビデは自身の人生を通して、あらゆる苦難から救いだしてくださる主、神様に出会いました。サウル王の疑いにより、常にいのちの危険にさらされましたが、その中にあっても主なる神様は、ダビデのいのちを守り、御言葉どおりに彼をイスラエルの王として立たせてくださいました。主は約束されたことを必ず成し遂げ、いのちを守るお方です。
ダビデはバテ・シェバに以前約束した通りにソロモンを王として立てようとしましたが、アドニヤが反乱を起こし、王子同士で王位争いを起こしかねない状況にありました。ほかの人であればこのような時、政治的な妥協を試みたかもしれません。以前とは状況も変わったからと、約束の内容を考え直すかもしれません。しかし、ダビデはイスラエルの神、主にかけて誓ったことを守ろうとしました。ダビデは、祭司ツァドクと預言者ナタン、それにベナヤを呼び、ソロモンに油を注いで王とするように命じました。ダビデが主への誓い通りに行ったとき、民はこぞってソロモンを王として認めました。アドニヤに従っていた人々も散り散りになり、アドニヤは祭壇の角を握って、命乞いをするしかありませんでした。
アドニヤが王になろうと勢力を伸ばしていましたが、ソロモンを王として立てるのが神様の御心であることをダビデは知り、御旨に従いました。神様が真実な方であることを、身をもって知っていたので、ダビデは自分の誓いを守れたのです。また、神様の御心をなそうとする際、神様が働いてくださることもダビデは知っていました。それで、彼はすべての危険を押し切ってでも、ソロモンを王として立てることができました。
祈り:主の御心を知り、従うことであなたが働いてくださることを学びます。ダビデのように、どんな時にもあなたの御心を求め、その通りに行えるよう、私を助けて下さい。
一言:誓い通りに行いましょう
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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