□1月22日(水)
ベテルの祭壇に向かってさばきを告げる神の人
列王記第一13:1-10(2)
聖書本文
13:1 一人の神の人が、【主】の命令によってユダからベテルにやって来た。ちょうどそのとき、ヤロブアムは香をたくために祭壇のそばに立っていた。
13:2 すると、この人は【主】の命令によって祭壇に向かい、これに呼びかけて言った。「祭壇よ、祭壇よ、【主】はこう言われる。『見よ、一人の男の子がダビデの家に生まれる。その名はヨシヤ。彼は、おまえの上で香をたく高き所の祭司たちを、いけにえとしておまえの上に献げ、人の骨がおまえの上で焼かれる。』」
13:3 その日、彼は一つのしるしを与えて、次のように言った。「これが【主】の告げられたしるしである。見よ、祭壇は裂け、その上の灰はこぼれ出る。」
13:4 ヤロブアム王は、ベテルの祭壇に向かって叫んでいる神の人のことばを聞いたとき、祭壇から手を伸ばして「彼を捕らえよ」と言った。すると、彼に向けて伸ばしていた手はしなび、戻すことができなくなった。
13:5 神の人が【主】のことばによって与えたしるしのとおり、祭壇は裂け、灰は祭壇からこぼれ出た。
13:6 そこで、王はこの神の人に向かって言った。「どうか、あなたの神、【主】にお願いして、私のために祈ってください。そうすれば、私の手は元に戻るでしょう。」神の人が【主】に願ったので、王の手は元に戻り、前と同じようになった。
13:7 王は神の人に言った。「私と一緒に宮殿に来て、食事をして元気をつけてください。あなたに贈り物をしたいのです。」
13:8 すると神の人は王に言った。「たとえ、あなたの宮殿の半分を私に下さっても、私はあなたと一緒に参りません。また、この場所ではパンも食べず、水も飲みません。
13:9 というのは、【主】のことばによって、『パンを食べてはならない。水も飲んではならない。また、もと来た道を通って帰ってはならない』と命じられているからです。」
13:10 こうして、彼はベテルに来たときの道は通らず、ほかの道を通って帰った。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
ユダから一人の神の人が、北イスラエルの偶像崇拝の本拠地であるベテルに来ました。その時、ヤロブアム王は祭壇で香をたいていました。ヤロブアムは自分勝手に祭りをつくり、祭司を任命しました。これには北イスラエルの人を南ユダに行かせないための政治的思惑がありました。神の人は、将来ヨシヤによって祭壇は裂かれ、祭司は焼かれるようになるという神様のさばきのメッセージを伝えました。ヨシヤは徹底的に御言葉に聞き従って生きるように宗教改革を断行したユダの王です。
裁きのメッセージを聞いたヤロブアムは、怒って、手を伸ばして神の人を捕らえるように命じました。すると、彼の手はしなび、同時に神の人が伝えた通りに祭壇は裂け、灰は祭壇からこぼれ出ました。ヤロブアムは神の人に自分のために祈ってほしいと願いました。神の人が主に願ったので、王の手はもとに戻りました。そこで、ヤロブアムは神の人を懐柔しようと宮殿に招きました。しかし、神の人は御言葉に基づいて断固として断り、ベテルに来た時とは別の道を通って帰ることで隙を与えませんでした。ヤロブアムは、自己中心的に振舞ったので、神様の怒りを引き起こしました。一方で、ユダから来た神の人は、徹底的に御言葉に聞き従ったので使命を果たしました。
祈り:自分勝手に振る舞うことが神様から大きく離れ、罪を犯してしまうことにつながることを悟ります。ただ主に従い、主につながって歩むことができるように助けてください。
一言:徹底的に御言葉に聞き従い
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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