□5月16日(金)
主だけを恐れるなら
列王記第二17:24-41(39)
聖書本文
17:24 アッシリアの王は、バビロン、クテ、アワ、ハマテ、そしてセファルワイムから人々を連れて来て、イスラエル人の代わりにサマリアの町々に住まわせた。こうして、彼らはサマリアを占領して、その町々に住んだ。
17:25 彼らはそこに住み始めたとき、【主】を恐れなかったので、【主】は彼らの中に獅子を送り込まれた。獅子は彼らの何人かを殺した。
17:26 彼らはアッシリアの王に次のように報告した。「あなたがサマリアの町々に移した諸国の民は、この土地の神についての慣わしを知りません。それで、神が彼らのうちに獅子を送り込みました。今、獅子が彼らを殺しています。彼らがこの土地の神についての慣わしを知らないからです。」
17:27 そこで、アッシリアの王は次のように命じた。「おまえたちがそこから捕らえ移した祭司の一人を、そこに連れて行け。行かせて、そこに住まわせ、その土地の神についての慣わしを教えさせよ。」
17:28 こうして、サマリアから捕らえ移された祭司の一人が来てベテルに住み、どのようにして【主】を礼拝するべきかを教えた。
17:29 しかし、それぞれの民は、それぞれ自分たちの神々を造り、サマリア人が造った高き所の宮にそれを安置した。それぞれの民は自分が住む町々でそのようにした。
17:30 バビロンの人々はスコテ・ベノテを造り、クテの人々はネルガルを造り、ハマテの人々はアシマを造り、
17:31 アワ人はニブハズとタルタクを造り、セファルワイム人はセファルワイムの神々、アデラメレクとアナメレクに自分たちの子どもを火で焼いて献げた。
17:32 彼らは【主】を礼拝したが、自分たちの中から高き所の祭司たちを自分たちで任命し、この祭司たちが彼らのために高き所の宮で祭儀を行った。
17:33 彼らは【主】を礼拝しながら、同時に、自分たちが移される前にいた国々の慣わしによって、自分たちの神々にも仕えていた。
17:34 彼らは今日まで、以前の慣わしのとおりに行っている。彼らは【主】を恐れることはなく、【主】がイスラエルと名をつけたヤコブの子たちに命じられた、掟や定めや律法や命令のとおりに行うこともない。
17:35 【主】はイスラエル人と契約を結び、次のように命じられた。「ほかの神々を恐れてはならない。これを拝み、これに仕えてはならない。これにいけにえを献げてはならない。
17:36 大きな力と、伸ばされた腕をもって、あなたがたをエジプトの地から連れ上った【主】だけを恐れ、主を礼拝し、主にいけにえを献げなければならない。
17:37 主があなたがたのために書き記した掟と定めと律法と命令をいつも守り行わなければならない。ほかの神々を恐れてはならない。
17:38 わたしがあなたがたと結んだ契約を忘れてはならない。ほかの神々を恐れてはならない。
17:39 あなたがたの神、【主】だけを恐れなければならない。主はすべての敵の手からあなたがたを救い出される。」
17:40 しかし、彼らは聞かず、以前の彼らの慣わしのとおりに行った。
17:41 このようにして、これらの民は【主】を礼拝すると同時に、彼らの刻んだ像にも仕えた。その子たちも、孫たちも、その先祖たちがしたとおりに行った。今日もそうである。
聖書 新改訳2017 ©2017 新日本聖書刊行会 許諾番号 4-1009-2
日毎の糧
アッシリアの王は、北イスラエルが反抗を繰り返さないように民族混合政策を実施しました。バビロン等からイスラエル人でない人々(異邦人)を連れて来て、サマリアに住まわせました。ところが、その人々はイスラエルの主を恐れませんでした。それで主は獅子を送って彼らを襲わせ、幾人かを殺しました。この事態を受け、アッシリアの王はこう命じました。「おまえたちがそこから捕らえ移した祭司の一人を、そこに連れて行け。行かせて、そこに住まわせ、その国の神についての慣わしを教えさせよ。」(27)こうして、異邦人たちは主を礼拝するようになりましたが、自分たちの神々にも仕え続けました。彼らは主を恐れず、主を幸運のお守りか偶像の一つのようにしか扱いませんでした。
異邦人たちは、イスラエル人と契約を結ばれた神さまの約束のことばを聞くべきでした。「ほかの神々を恐れてはならない。これを拝み、これに仕えてはならない。…あなたがたの神、主だけを恐れなければならない。主はすべての敵の手からあなたがたを救い出される」(35-39)彼らも神である主だけを恐れてその掟と定めを守り行うなら、イスラエル人に与えられた同じ約束を自分たちのものとすることができました。すべての敵の手から救い出してくださる神様を体験することができました。しかし、彼らは聞かず、主を礼拝しながらも、以前の彼らの慣わしのとおりに行ないました。
私たちも、御言葉を聞く時には喜んですぐに受け入れても、普段の生活では自分の昔の習慣や考えのままで生きるなら、彼らと同じです。一見すると、臨機応変な賢い対応をしているように見えるかもしれませんが、困難や迫害の時にはつまずいてしまいます。また神様の救いと愛を体験できません。私たちを救い、守り、生かすことの出来る唯一の方である神様だけを恐れ、聞き従う者となれるように祈ります。
祈り:御言葉を聞きつつも、最終的には自分の考えだけで生きようとする自分がいました。主を信頼して御言葉に聞き従い、主の救いと愛を体験する者となるように祈ります。
一言:主なる神様が救い出してくださる
【日ごとの糧】(daily bread)とは
【日ごとの糧】は個人的に、毎日欠かさず聖書を黙想し、生活と一体化するよう助ける案内書です。今日の御言葉を毎日黙想するためのQT教材です。
三ヶ月ごとに定期的に出版し、4年間で聖書全巻を学ぶことができるように編集されています。
教会の早朝祈り会、家庭礼拝、その他の集まりで今日の御言葉として活用されています。
特に、このような集まりで受けた御言葉の恵みを書いてお互いに発表すれば、聖徒の交わりと信仰の成長に大きな助けとなります。
弊宣教会は1968から【日ごとの糧】を出版しており、現在も複数のスタッフ(幹事、牧師)によって執筆され、3ヶ月ごとに定期的に出版しております。日本UBFの日ごとの糧は、英語・韓国語の日ごとの糧を元に翻訳・編集されたものです。
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